ある民族の文化の根底にあってその文化の存立を支えている部分をいう。土壌の分析における表土に対する底層、道路舗装における表層と区別される基盤的な層を基層とよぶことがあり、文化の構造にも似たことがあると考える立場から出たことば。表層文化に対置する。社会の階級や身分には、上層・下層があり、文化もそれに結び付くことが多いが、それとは別に、どの民族にも、高度の価値発揮に連なり個性的・創造的で、多く時代性を伴う文化があるとともに、集団的・類型的に一般化して長い世代にわたり持続し伝承される文化が認められる。ハンス・ナウマンHans Naumannは、前者を表層文化、後者を基層文化と命名した。上層文化・下層文化の概念とはいちおう区別され、後者が、身分・階級にかかわらず、日常的に営まれる伝承的・慣行的文化として存在することに注目するのである。したがって今日、ある民族の基層文化は、伝承文化、民俗文化、常民文化などといわれるものとほぼ一致する。
[萩原龍夫]
出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報
二十四節気の一つで,二至 (夏至,冬至) ,二分 (春分,秋分) として四季の中央におかれた中気。元来,春分は太陰太陽暦の2月中 (2月後半) のことで,太陽の黄経が0°に達した日 (太陽暦の3月 2...