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塩化スズ えんかスズ tin chloride

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

塩化スズ
えんかスズ
tin chloride

(1) 塩化スズ (II) ,塩化第一スズ,二塩化スズ  SnCl2 。無色,斜方晶系の結晶性固体で,融点 246.8℃,沸点 652℃,比重 3.95。水および極性溶媒に可溶。空気中では酸化され,不溶性のオキシ塩化物となる。

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出典|ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

塩化スズ
えんかすず
tin chloride

スズと塩素の化合物。酸化数のものがある。
(1)塩化スズ() 二塩化スズともいう。スズを塩酸に溶かした溶液から二水和物SnCl22H2Oが得られる。二水和物を無水酢酸と混合すると無水塩が得られる。無水塩は水、エタノール、エーテルに易溶。二水和物は無色の単斜晶系結晶。融点37.7℃(分解)。水に溶けやすく、多量の水に溶かすと加水分解して塩基性塩が沈殿するが、塩酸を加えるとトリクロロスズ()酸イオンSnCl3-を生じて溶ける。アルコール、酢酸エチル、氷酢酸などに溶ける。強い還元剤で、分析試薬、有機化学での還元剤、媒染剤、めっきなどに用いられる。
(2)塩化スズ() 四塩化スズともいう。スズに直接塩素ガスを通しながら蒸留すると得られる。無色の発煙性液体。水に発熱して溶け、ゆっくり加水分解して酸化スズ()のコロイドとヘキサクロロスズ()酸H2SnCl6を生じる。有機溶媒に溶ける。媒染剤、縮合剤として、また有機スズ化合物の原料として用いられる。無水和物は代表的な陽イオン重合触媒の一つである。水溶液からは五水和物SnCl45H2Oが得られる。これは無色単斜晶系結晶。融点約60℃。19~56℃で安定。[守永健一・中原勝儼]

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