交流電流の大きさを変換するための装置。略してCTともいう。交流電圧の大きさを変換する電圧変成器(略してPT、あるいはPDともいう)に対するもので、構造も変圧器と同じように鉄心に一次・二次の巻線を施した巻線形と、一次側はまっすぐな1本の導体で、これを取り巻いて鉄心を置き、これに二次巻線を施した貫通形とがあり、いずれも広く用いられている。巻線形には、本体を絶縁油中に入れた油入形、本体を合成樹脂で固めたモールド形などがある。貫通形は大電流に用いられるもので、変圧器のブッシング(変圧器端子の絶縁物の管)内にある導体を、そのまま一次導線とするブッシング形が多い。
変流器の一次・二次の電流をI1、I2とし、巻数をn1、n2とすると、それらの間にはI2/I1≒n1/n2の関係があるので、I1が大きくても巻数比n1/n2を小さくしておけばI2は小さくなり、小さい電流計でこれを測ってI1を知ることができる。これが変流器の原理である。また二次回路は一次回路と電気的に絶縁され、かつ法規により二次回路の一端はアースして使用することになっているので、二次回路で感電する危険は少ない。一次定格電流は数十~数千アンペアの種々の範囲のものがつくられているが、二次電流の定格値はすべて5アンペアである。用途によって計器用と継電器用(リレー用)とに分かれる。また、正確さの程度により、いくつかの階級に分かれる。使用に際しては二次回路を開かないことがたいせつで、二次側を開放すると一次電流のすべてが鉄心を磁化するように働き、鉄心の磁束密度が大きくなって端子間に高電圧を生ずるとともに、鉄損が増し、焼損することがある。
[高尾利治]
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