デジタル大辞泉 「多岐亡羊」の意味・読み・例文・類語 たき‐ぼうよう〔‐バウヤウ〕【多岐亡羊】 《枝道が多すぎて逃げた羊を見失ってしまったという「列子」説符の故事から》学問をする者が枝葉末節にとらわれると、本質を見失うこと。また、学問の道が多方面に分かれすぎると真理を求めにくくなること。方針が多すぎて、どれをとるべきかに迷うことのたとえ。亡羊の嘆。[類語]思い余る・思案に余る・思案に暮れる・思案投げ首・頭を抱える・頭を悩ます・思いあぐねる・途方に暮れる・五里霧中 出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
精選版 日本国語大辞典 「多岐亡羊」の意味・読み・例文・類語 たき‐ぼうよう‥バウヤウ【多岐亡羊】 〘 名詞 〙 ( 隣家から逃げた一匹の羊を大勢で追い求めたが、枝道が多くて見失ったということで、楊子が学問の道もあまり多方面になりすぎると真理をつかみにくいことを嘆いたという「列子‐説符」の故事から ) 学問の道があまりにいろいろに分かれているため、容易に真理を得がたいこと。転じて、方針があまりに多いために、どれを選んだらよいのか、思案に困ること。[初出の実例]「竟に多岐亡羊の感を起さしむるに至れり」(出典:獺祭書屋俳話(1892)〈正岡子規〉延宝天和貞享の俳風) 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例
四字熟語を知る辞典 「多岐亡羊」の解説 多岐亡羊 学問の道があまりにいろいろに分かれているため、容易に真理を得がたいこと。転じて、方針があまりに多いために、どれを選んだらよいのか、思案に困ること。 [使用例] ついに多岐亡羊の感を起こさしむるに至れり[正岡子規*獺祭書屋俳話|1892] [解説] 隣家から逃げた一匹の羊を大勢で追い求めたが、枝道が多くて見失ったということで、楊子が学問の道もあまり多方面になりすぎると真理をつかみにくいことを嘆いたという「列子―説符」の故事によることば。 出典 四字熟語を知る辞典四字熟語を知る辞典について 情報