五里霧中(読み)ゴリムチュウ

大辞林 第三版の解説

後漢書張楷伝から。五里にもわたる深い霧の中に居る、の意
方角が分からなくなってしまうこと。物事の様子がまったく分からず、方針や見込みが立たないこと。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

5里の間にわたって立ちこめる霧に巻かれたようだとので、前後を見極めがたく進退に窮すること、どうしてよいかわからないさまをいう。中国、後漢(ごかん)の張楷(ちょうかい)は生まれつき道術を好み、その術によってよく「五里霧」をおこすことができたと伝える、『後漢書(ごかんじょ)』「張楷伝」の故事による。[田所義行]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典の解説

〘名〙 (形動) (「後漢書‐張楷伝」による語) 深い霧の中で方角がわからなくなってしまうこと。転じて、物事の事情がまったくわからず、すっかり迷ってどうしてよいかわからなくなってしまうこと、手さぐりで進むことのたとえ。
※俳諧・三上吟(1700)懐旧七唫後序「流注顛倒、全堕五里霧中矣」
※明暗(1916)〈夏目漱石〉一三四「彼は今日迄其意味が解らずに、まだ五里霧中(ゴリムチュウ)に彷徨してゐた」

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