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夜尿症 やにょうしょうenuresis

翻訳|enuresis

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

夜尿症
やにょうしょう
enuresis

遺尿症。膀胱にたまっている尿を無意識のうちに漏らしてしまうことを尿失禁といい,夜尿症はその一つの型である。乳児期から続いているものを1次性夜尿症,いったん止って再び始ったものを2次性夜尿症という。夜尿症には身体的素因が関係しているものもあるが,2次性夜尿症では心因によるものも多い。一般的に年齢が長じるに従って減少し,自然になおる。治療法は原因によって異なり,薬物療法や精神療法が用いられる。

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デジタル大辞泉の解説

やにょう‐しょう〔ヤネウシヤウ〕【夜尿症】

排尿の抑制を調節できる4歳以上で、睡眠中に無意識に尿をもらしてしまう状態。

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百科事典マイペディアの解説

夜尿症【やにょうしょう】

一般に3歳以後に夜間尿をしばしばもらすもの。いわゆる寝小便。原因は腎臓,膀胱(ぼうこう),神経系その他に病気がある場合もあるが,大部分は不明。原因療法のほか,心理的治療(心因の除去,自信をもたせる,しからないなど),夕食後の水分制限,排尿訓練,暗示療法,薬物療法などを行うとされるが,大部分は思春期までにはなおる。
→関連項目遺尿症行動療法

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食の医学館の解説

やにょうしょう【夜尿症】

《どんな病気か?》


 排尿の自立の時期がすぎても、夜間睡眠中におねしょがみられる場合を夜尿症(やにょうしょう)といいます。
 2、3歳までの夜尿であれば、それほど神経質にならなくても小学校入学時までにはたいてい治ります。あせらず気長に見守ってください。
 一度、排尿の習慣が確立されたあとに、4、5歳をすぎて夜尿がはじまった場合は、弟妹の誕生や環境の変化など、なんらかの心理的要因が考えられ、原因となる不安や緊張、恐怖を取り除くことが必要です。
 就寝前の水分をひかえたり、夜中に起こしてトイレに連れていくことも方法ですが、あまり過度に行っても子どもの緊張を高めてしまい、逆効果になることがあります。

《関連する食品》


〈排尿を調節するギンナン、心因性にはナイアシン〉
○栄養成分としての働きから
 夜尿症には、昔からギンナンが効果的だといわれています。
 これはギンナンに含まれるカリウムなどの成分が腎臓(じんぞう)に働きかけて、排尿を調節するためだと考えられます。ただし、食べすぎると中毒を起こすので、1日8~10粒を目安に与えるようにしてください。
 寝る前に少量の塩をなめさせても効果があります。血液中の塩分濃度が上がると、細胞内の水分が吸収されて尿量が減るからです。ナトリウムには、ほかに神経の興奮を鎮める作用もあります。
○漢方的な働きから
 モチ米には温熱作用、利尿抑制作用があるので、寝る前に焼きたてのおモチを食べさせるのもよいでしょう。
 ヤマノイモを薄く切って乾燥させたものを漢方薬の山薬といい、これを用いたスープもよく効きます。

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世界大百科事典 第2版の解説

やにょうしょう【夜尿症 bed wetting】

夜間,就寝中に尿をもらすこと。俗に〈寝小便〉ともいわれる。不随意に尿をもらすことを遺尿といい,排尿コントロールは3歳以下では完全にはできないとされることから,4歳以上の遺尿が病的とされる。しばしば遺尿を起こす状態を遺尿症enuresisという。遺尿症には昼間の覚醒時に遺尿をみる昼間遺尿症と,夜間遺尿症とに分けられ,後者が夜尿症にあたる。夜間遺尿はレム睡眠と一致して起こる。また遺尿症には乳児期からひきつづいて遺尿のみられる一次遺尿症と,いったん改善したのち,再び遺尿がみられる二次遺尿症とがある。

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大辞林 第三版の解説

やにょうしょう【夜尿症】

排尿の抑制調節機能が完成するおよそ四歳以上の年齢になっても、夜間睡眠中無意識に尿を漏らす状態。

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知恵蔵miniの解説

夜尿症

5歳を過ぎても週2回以上の頻度で夜間睡眠中の尿失禁(おねしょ)が続く疾患。夜間に作られる尿量と膀胱(ぼうこう)容量のバランス不全が主な原因とされる。長引くと子どもの心理面に影響する場合もあるため、小児科泌尿器科の早期受診が推奨されている。現状の治療指針には最新の薬についての情報などが盛り込まれておらず、誤った処方をされる恐れがあることから、2015年に日本夜尿症学会が指針を見直す方針を示している。

(2015-7-30)

出典 朝日新聞出版知恵蔵miniについて 情報

日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

夜尿症
やにょうしょう
bedwetting

無意識のうちに排尿してしまう遺尿症enuresisのうち、夜間睡眠中に夢うつつの状態で排尿するものを夜尿症または夜間遺尿症という。日中にみられるものは昼尿症または昼間遺尿症というが、遺尿症の大部分は夜尿症である。無意識のうちに尿を漏らす尿失禁に含まれる。
 夜尿症は、排尿のしつけによって膀胱(ぼうこう)機能の調節を獲得した年齢の小児にみられ、一般に誤った排尿のしつけによるとされている。普通、2歳の終わりころから便器への排尿を覚え、中枢神経系の排尿調節が完成する時期は個人差が大きいが、だいたい3~5歳の間とみられている。したがって、それ以後に無意識排尿がしばしばみられる場合、病的とみなして夜尿症という。泌尿器系や中枢神経系に異常があって夜尿症となるものはむしろ少なく、排尿のしつけを母親が急ぎすぎた結果であることが多い。
 排尿のしつけは冬季を避け、1歳前後に始めるのが適当とされる。乳児期の排尿・排便のしつけは条件反射によるものであり、種々な環境的因子によってこれが崩れることがある。このとき、母親が焦ったり落胆したりしないようにし、最初からやり直すつもりで根気よく行うことが望まれる。就床後1~2時間目に強制的に排尿させられると、尿が膀胱に満たされないうちに夢うつつの状態になると排尿するという一つの条件反射ができてしまうので、無理に夜半に起こして泣かせながら排尿させたりするのは逆効果である。子供に対し夜尿症は治すことができると強調して安心させ、睡眠を十分にとらせるほか、失敗しなかったときにカレンダーに記録して励みとさせたり、治療に積極的に参加させる。民間療法や薬物療法など種々のものがあるが、暗示と精神療法がもっとも効果的である。[山口規容子]

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世界大百科事典内の夜尿症の言及

【遺尿】より

…不随意に尿を排出する状態をいう。昼間尿をもらす昼間遺尿症,夜間睡眠中にもらす夜間遺尿症(夜尿症ともいう),および両者の混合型がある。幼少時は,排尿のコントロールが十分にできないため,遺尿は生理的であるが,5歳を過ぎてからの遺尿は臨床的に問題がある。…

※「夜尿症」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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