コトバンクはYahoo!辞書と技術提携しています。

尿失禁 ニョウシッキン

4件 の用語解説(尿失禁の意味・用語解説を検索)

デジタル大辞泉の解説

にょう‐しっきん〔ネウ‐〕【尿失禁】

無意識に尿が排出されること。子供に多いが、成人にも起こる。成人のものは原因により切迫性尿失禁腹圧性尿失禁溢流(いつりゅう)性尿失禁などの種類に分けられる。尿漏れ。

出典|小学館 この辞書の凡例を見る
監修:松村明
編集委員:池上秋彦、金田弘、杉崎一雄、鈴木丹士郎、中嶋尚、林巨樹、飛田良文
編集協力:曽根脩
(C)Shogakukan Inc.
それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

百科事典マイペディアの解説

尿失禁【にょうしっきん】

失禁

出典|株式会社日立ソリューションズ・クリエイト
All Rights Reserved. Copyright (C) 2015, Hitachi Solutions Create,Ltd. ご提供する『百科事典マイペディア』は2010年5月に編集・制作したものです

大辞林 第三版の解説

にょうしっきん【尿失禁】

尿を無意識に漏らしてしまう状態。括約筋そのものに異常がある場合、大脳中枢の機能障害や深い眠りで大脳の抑制がきかない場合、腹圧が急に上昇した場合などに起こる。おもらし。

出典|三省堂
(C) Sanseido Co.,Ltd. 編者:松村明 編 発行者:株式会社 三省堂 ※ 書籍版『大辞林第三版』の図表・付録は収録させておりません。 ※ それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

尿失禁
にょうしっきん

尿が不随意に排出する状態をいい、次のような種類がある。
(1)真性尿失禁 排尿と無関係に絶えず尿が流出してしまうものをいい、尿管が外陰部に開口する先天性の形態異常や尿路と腹壁あるいは腟(ちつ)との間に瘻孔(ろうこう)ができている場合にみられる。神経因性膀胱(ぼうこう)のうちの反射性膀胱の場合は、膀胱に尿があまりためられないために真性尿失禁をおこす。
(2)腹圧性尿失禁 咳(せき)、くしゃみ、重いものを持ち上げたときに少量の尿が不随意的に漏れる状態をいう。若い時期におこることもあるが、一般には分娩(ぶんべん)、婦人科手術および月経閉止後、泌尿器周辺の手術後など、後天的に尿道の緊張が減少した場合に多い。スポーツの運動中にもおこる。原因不明のものもある。
(3)切迫性尿失禁 尿意を感ずるとがまんできず、便所に行く前に漏らしてしまうものをいう。脳卒中、神経因性膀胱などで大脳の膀胱に対する抑制作用が減退したとき多くみられる。また、膀胱炎などで、尿が非常に近くなるとがまんできずに漏らしてしまうことがある。
(4)溢流(いつりゅう)性尿失禁 膀胱に過剰の尿がたまって尿道からあふれ出てくる状態をいい、前立腺(せん)肥大症など慢性尿道通過障害のあるときにおこる。
(5)機能性尿失禁 排尿機能に異常がなくても、運動障害(足などが不自由になる)や大脳の機能障害により、トイレに行くまでに尿を漏らしてしまうものをいう。高齢者に多くみられる。
(6)反射性尿失禁 膀胱内に尿がたまると膀胱収縮反射が不随意に引き起こされ、尿が漏れるものをいう。
(7)遺尿症 膀胱に尿はたまるが無意識のうちに排尿がおこるもので、一般には無意識排尿が夜間におこる夜尿症を意味する。これは、4歳以上の年齢で、昼間の排尿調節は完全であるのに就寝中排尿を自覚できず漏らすものをいう。排尿に関する大脳調節機構がまだ成熟していないのが原因と考えられている。また、精神心理的ストレスなどが原因となっておこる場合もある。思春期になり身体的に成熟してくると、大部分は自然治癒する。なお、ごくまれではあるが、先天的な膀胱・尿道の形態異常を合併しているものがある。
 日本では、60歳以上の高齢者の5割以上に尿失禁があるとされる。尿失禁は、それ自体は生命にかかわる重篤な疾患ではないが、クオリティ・オブ・ライフquality of life=QOL(生活の質)には大きな影響がある。また、高齢化が進行する社会において、尿失禁にかかる費用も増大している。こうした状況のなか、尿失禁の受診・診断から軽快あるいは治癒させて日常生活を快適に過ごすためのシステムが必要とされ、2004年(平成16)厚生労働省が尿失禁ガイドラインを策定した。科学的な根拠に基づく尿失禁の基礎知識、適正な診断、治療、生活指導、介護方法などが示されている。[土田正義]

出典|小学館 日本大百科全書(ニッポニカ) この辞書の凡例を見る
(C)Shogakukan Inc.
それぞれの解説は執筆時点のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

世界大百科事典内の尿失禁の言及

【失禁】より

…不随意に尿や便をもらす状態をいう。尿をもらすものを尿失禁,便をもらすものを大便失禁という。尿失禁には以下のものがある。…

※「尿失禁」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社日立ソリューションズ・クリエイト
All Rights Reserved. Copyright (C) 2015, Hitachi Solutions Create,Ltd. 収録データは1998年10月に編集製作されたものです。それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。また、本文中の図・表・イラストはご提供しておりません。

尿失禁の関連キーワード集合的無意識前意識女子供譫言尿路排出物無意無意識的普遍的無意識ミクロアルブミン尿症

今日のキーワード

パラチオン、パラチオンメチル

パラチオンは無色で油状の液体、パラチオンメチルはコハク色の液体。ともに毒性が強く、有機リン系殺虫剤として使用された。50年代以降、稲の害虫被害を防ぐことが確認され、広く導入された。しかし、農民の中毒死...

続きを読む

コトバンク for iPhone

尿失禁の関連情報