デジタル大辞泉
「大太法師」の意味・読み・例文・類語
出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
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だいだ‐ぼっち【大太法師】
- 〘 名詞 〙 ( 「だいだぽっち」とも )
- ① 日本各地に流布している伝説上の巨人。怪力をもち、富士山を一夜でつくりあげたとか、榛名山に腰をかけ、利根川で足を洗ったとか、その足跡が池になったとか、さまざまな伝承がある。だいだぼう。だいだほうし。だいだいぼっち。だいた。
- [初出の実例]「名代の芙蓉峰(ふじさん)と高田の似山ちくだ嶋だいだ法師(ボッチ)と背競」(出典:洒落本・根柄異軒之伝(1780)序)
- ② 転じて、太った人を嘲っていう語。
- [初出の実例]「大太発意(ダイダボッチ)は大男を謗りいひしにて、一寸法師の反対(はんつゐ)なり」(出典:随筆・用捨箱(1841)中八)
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例
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大太法師
だいだぼうし
巨人説話の一つ。ダイダラボウシ,ダイダラボッチ,ダイダラボッチャともいい,九州では大人 (おおひと) 弥五郎という。巨人の伝説は古く『常陸国風土記』『播磨国風土記』に大人として記されており,『日本霊異記』には敏達天皇のとき道場法師という巨人のいたことがみえている。大太法師の足跡と伝えられるくぼみが関東,中部その他の地方にあり,東京都世田谷区代田にはその足跡という場所が2ヵ所あって,これは大太法師がひとまたぎした足跡といわれる。また大太法師が山をかついで移そうとしたという話が各地に伝えられており,藤づるで縛って運んだ際に途中でつるが切れて土が落ちたのが現在のどこどこの小山となっているという伝説が諸地方にある。
出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報
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大太法師 だいだらぼっち
伝説上の巨人。
池,沼,山などをつくったとされる怪力の持ち主。富士山を一夜でつくるなど,その伝説は東日本にひろく分布する。「だだ坊」「でいらぼー」「だいらぼう」などともよばれる。
出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例
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世界大百科事典(旧版)内の大太法師の言及
【だいだらぼっち】より
…ダダ坊,デイラボー,大太法師などとも呼ばれる伝説の巨人。関東,中部地方を中心に広く分布している。…
※「大太法師」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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