大玉村(読み)おおたまむら

日本歴史地名大系 「大玉村」の解説

大玉村
おおたまむら

面積:七九・四六平方キロ

安達郡の西部、安達太良山の南東斜面と本宮もとみや盆地に位置する。南は本宮町、東は白沢しらさわ村、西は郡山市、北は二本松市に接し、大名倉おおなぐら山、阿武隈川、安達太良山、苗松なえまつ山がそれぞれの境である。安達太良山に源をもつ安達太良川・百日ひやくにち川・杉田すぎた川の浸食によって形成された扇状地である。本宮盆地の大部分を占め、台地・平坦部は耕地となっている。東部には東北自動車道・国道四号・JR東北本線が走り、その周辺は郡内一の稲作地帯である。集落は安達太良川・百日川・杉田川の川沿いの台地に形成されている。遺跡は全村内に広がっている。旧石器時代の中皿久保なかさらくぼ遺跡が大山おおやま大皿久保おおさらくぼにあり、縄文時代の遺跡は安達太良山麓とそこから流れる河川周辺の台地に集中している。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「大玉村」の意味・わかりやすい解説

大玉〔村〕
おおたま

福島県中部,安達太良山南東斜面から本宮盆地にかけて開けた村。 1955年大山村と玉井 (たまのい) 村が合体して成立。米作中心の農業が主産業。天然記念物の馬場ザクラがある。北部の安達太良山山麓には県民の森があり,宿泊施設やオートキャンプ場が建設されている。一部は磐梯朝日国立公園に属する。東部を国道4号線,東北自動車道が走る。面積 79.44km2人口 8900(2020)。

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