大石真(読み)オオイシマコト

デジタル大辞泉 「大石真」の意味・読み・例文・類語

おおいし‐まこと〔おほいし‐〕【大石真】

[1925~1990]児童文学作家。埼玉の生まれ。出版社勤務のかたわら童話執筆。「風信器」で児童文学者協会新人賞、「見えなくなったクロ」で小学館文学賞を受賞。他に「チョコレート戦争」「教室二〇五号」「眠れない子」など。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

20世紀日本人名事典 「大石真」の解説

大石 真
オオイシ マコト

昭和・平成期の児童文学作家



生年
大正14(1925)年12月8日

没年
平成2(1990)年9月4日

出生地
埼玉県北足立郡白子村(現・和光市)

本名
大石 まこと

学歴〔年〕
早稲田大学文学部英文科〔昭和25年〕卒

主な受賞名〔年〕
児童文学者協会新人賞(第3回)〔昭和28年〕「風信器」,小学館文学賞(第12回)〔昭和38年〕「見えなくなったクロ」,サンケイ児童出版文化賞(第17回)〔昭和45年〕「ハンス・ペテルソン名作集」,野間児童文芸賞(第28回)〔平成2年〕「眠れない子」,日本児童文学者協会特別賞〔平成3年〕「眠れない子」

経歴
小峰書店勤務の傍ら、早大童話会OBの「びわの実」に童話を発表。昭和28年「風信器」で日本児童文学者協会新人賞、38年「見えなくなったクロ」で小学館文学賞を受けた。42年小峰書店を編集長で退職。作品は主として学校の児童を描くことが多いが、「ふしぎなつむじ風」に見るような奔放な空想ユーモアが渾然一体となっているのが特徴。ほかに「チョコレート戦争」「くいしんぼ行進曲」「たっちゃんとトムチム」「教室205号」「大石真児童文学全集」(全16巻)など、訳書ジャックロンドン野生の呼び声」などがある。「びわの実学校」同人

出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報

日本大百科全書(ニッポニカ) 「大石真」の意味・わかりやすい解説

大石真
おおいしまこと
(1925―1990)

児童文学作家。埼玉県に生まれ、早稲田(わせだ)大学英文科を卒業。早大童話会出身。出版社に勤めながら創作を続け、『風信器』(1953)で日本児童文学者協会新人賞を受ける。代表作に『チョコレート戦争』(1965)、『教室205号』(1969)など。長編短編、年少向き・年長向きを問わず、つねに子供自身とその周辺から発する問題を軸に、興味深く読める物語を抑制のきいた文体で展開した。

[神宮輝夫]

『『大石真児童文学全集』全16巻(1982・ポプラ社)』

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「大石真」の解説

大石真 おおいし-まこと

1925-1990 昭和時代後期の児童文学者。
大正14年12月8日生まれ。小峰書店編集部勤務のかたわら童話をかく。昭和29年「風信器」で児童文学者協会新人賞,38年「見えなくなったクロ」で小学館文学賞。「チョコレート戦争」「教室二○五号」などおおくの作品をのこした。平成2年9月4日死去。64歳。埼玉県出身。早大卒。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

367日誕生日大事典 「大石真」の解説

大石 真 (おおいし まこと)

生年月日:1925年12月8日
昭和時代;平成時代の児童文学作家
1990年没

出典 日外アソシエーツ「367日誕生日大事典」367日誕生日大事典について 情報

今日のキーワード

プラチナキャリア

年齢を問わず、多様なキャリア形成で活躍する働き方。企業には専門人材の育成支援やリスキリング(学び直し)の機会提供、女性活躍推進や従業員と役員の接点拡大などが求められる。人材の確保につながり、従業員を...

プラチナキャリアの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android