千葉県中部にある市。1954年(昭和29)山武(さんぶ)郡大網町、増穂(ますほ)村、白里町が合併して大網白里町と改称、2013年(平成25)市制を施行して大網白里市となる。九十九里平野に位置する。大網駅でJR外房(そとぼう)線と東金線(とうがねせん)が分岐し国道128号が通るが、九十九里浜地方のバス交通の拠点でもある。また首都圏中央連絡自動車道(圏央道)も通じている。大網は中世土気(とけ)城主酒井氏の領地で、江戸時代には旗本領となり、3、8日の六斎(ろくさい)市場町として栄えた。白里は九十九里浜のイワシ漁業にかわって米作や施設園芸農業が行われる。大網では住宅開発がみられ、海浜では九十九里有料道路が通じて民宿が増えた。宮谷檀林(みやざくだんりん)(学問寺)のあった本国寺(ほんこくじ)がある。面積58.08平方キロメートル、人口4万8129(2020)。
[山村順次]
『『郷土百年のあゆみ』(1978・大網白里町)』
千葉県中南部の市。2013年1月山武郡大網白里町が市制施行して成立した。人口5万0113(2010)。九十九里浜平野のほぼ中央にあり,市域は下総台地から九十九里浜にかけて北東に細長く広がる。中心集落の大網は大網街道,銚子街道が分岐する交通の要衝で,近世には市場町であった。現在もJR外房線,東金線の分岐点,バス交通の中心地であり,商圏も広い。沿岸漁業が衰退してからは産業の中心は農業に移り,現在は米作と野菜生産を主とする。かつて九十九里浜の揚繰(あぐり)網漁の中心地であった白里は水産加工が盛んで,海水浴場としてもにぎわう。天然ガスが採取され,市営ガスなどに用いられている。外房線で東京駅まで約1時間の距離に入った1970年代以降,通勤住宅地化が急速に進んでいる。宮谷(みやざく)の本国寺には明治初期,宮谷県庁がおかれた。
執筆者:千葉 立也
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