大阪石(読み)オオサカセキ(その他表記)osakaite

デジタル大辞泉 「大阪石」の意味・読み・例文・類語

おおさか‐せき〔おほさか‐〕【大阪石】

平成11年(1999)、大阪府箕面みのお市の廃鉱で発見された鉱物硫酸亜鉛の一種。発見者は大西政之。平成19年(2007)国際鉱物学連合により新鉱物と認定された。学名オオサカアイト(osakaite)。

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最新 地学事典 「大阪石」の解説

おおさかせき
大阪石

osakaite

化学組成Zn4(SO4)(OH6・5H2Oの鉱物。三斜晶系,空間群,格子定数a0.8358nm, b0.8337, c1.1027,α94.79°, β83.16°, γ119.61°。単位格子中2分子含む。肉眼では無~白色(Znの一部をCuが置換して含むものは淡青色),透明,真珠ガラス光沢, 条痕白色。直径0.5mm, 厚さ0.01mm程度の六角薄板状結晶。鍾乳状をなすことがある。劈開{001}に完全,硬度1,比重2.70。屈折率α1.532, β1.565, γ1.567,二軸性負,2V27.2°。約35℃で4H2Oのナミュー石に可逆的に変化する。大阪府箕面みのお市平尾旧坑から2007年記載。閃亜鉛鉱黄銅鉱の分解により生じたZn2+・SO42−を含む20℃前後の地下水からの沈殿物として,水亜鉛土・菱亜鉛鉱などに伴い産出。大阪府にちなみ命名

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「大阪石」の意味・わかりやすい解説

大阪石
おおさかせき
osakaite

亜鉛の含水塩基性硫酸塩。2007年(平成19)当時岡山大学大学院生であった大西政之(まさゆき)(1980― )らによって大阪府箕面(みのお)市平尾鉱山(閉山)から記載された新鉱物。系統分類上の帰属は決定していないが、既存種のなかではナミュー石namuwite(化学式(Zn,Cu)4[(OH)6|SO4]・4H2O)にもっとも近い。合成物の生成条件から約20℃程度の低温、すなわち地表条件で生成されたものと判断される。

 自形はやや変形したc軸に扁平(へんぺい)な六角板状。これが皮膜あるいは部分的に鍾乳(しょうにゅう)石状をなす。日本では原産地以外の産出の報告はない。共存鉱物は菱(りょう)亜鉛鉱、水亜鉛土、緑泥石など。命名は原産地にちなむ。

加藤 昭 2016年1月19日]


大阪石(データノート)
おおさかせきでーたのーと

大阪石
 英名    osakaite
 化学式   Zn4[(OH)6|SO4]・4H2O
 少量成分  Cu
 結晶系   三斜
 硬度    <2(ビッカース硬度から逆算)
 比重    2.75
 色     淡青,白,無色
 光沢    (ガラス)
 条痕    白~淡青
 劈開    一方向に完全
       (「劈開」の項目を参照)

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