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大雁塔(読み)だいがんとう

世界の観光地名がわかる事典の解説

だいがんとう【大雁塔】

中国の陜西(せんせい)省の古都、西安(せいあん)(シーアン)にあり、大慈恩寺の境内にあるシンボルともいうべき建物。大慈恩寺は、唐三代皇帝の高宗が647年に旧寺を修復復興したもので、そのころインドから多くの仏典を持ち帰った僧玄奘三蔵(げんじょうさんぞう)(三蔵法師)を迎えた。玄奘三蔵仏典を保存するために大雁塔の建立を進言した。当初は5層の塔だったが、その後、改修を続け、現在は7層で、高さは64m。塔の基礎と下層部分は、創建以来のままである。

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百科事典マイペディアの解説

大雁塔【だいがんとう】

中国,西安慈恩寺にある,唐の時代に建立された西安のシンボル。高さ64m,7層構造の塔屋で,652年に高宗が5層で完成させたのち,武則天が10層に改築。戦乱などで上3層が失われ,明の時代に現在の姿となる。もともとは,小説《西遊記》で知られる玄奘(げんじょう)三蔵が,インドから持ち帰った多くの経典や仏像を保存するための建物だった。

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世界大百科事典 第2版の解説

だいがんとう【大雁塔 Dà yàn tǎ】

中国,陝西省西安市内の慈恩寺にある塔。唐代,652年(永徽3),玄奘(げんじよう)がインドより将来した経像を収めるために創建され,当初は5層であったが,武則天のとき(701‐704)再建されて10層となった。のち兵火で破壊,五代の後唐時代,930‐933年(長興1‐4)にかけて修築された。7層の楼閣式,方形の塼塔で,全高64m。門楣の唐代線刻画は当時の仏殿建築を克明に描いた貴重な資料である。門傍には太宗の《大唐三蔵聖教序》および高宗の《大唐三蔵聖教序記》の碑がある。

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世界大百科事典内の大雁塔の言及

【慈恩寺】より

…玄奘を大慈恩寺三蔵法師とよぶのは,そのためであり,玄奘の高弟の窺基は,この寺で法相宗を広めたので,慈恩大師とよばれる。玄奘が将来した経典と仏像を収めるために5層の塼塔を建てたが,8世紀初頭に高さ64mの7層の塔に改修され,〈大雁塔〉と称されて現存し,史都西安のシンボルとなっている。褚遂良(ちよすいりよう)が書いた太宗撰の〈大唐三蔵聖教序〉と高宗撰のその序記との1対の碑は,元来は5層塔の上層に安置されたが,今は7層塔の第1層の南門の左右の龕にはめこまれている。…

※「大雁塔」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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