天ヶ瀬温泉(読み)あまがせおんせん

日本大百科全書(ニッポニカ) 「天ヶ瀬温泉」の意味・わかりやすい解説

天ヶ瀬温泉
あまがせおんせん

大分県西部、日田市天瀬(あまがせ)地区にある温泉。JR久大(きゅうだい)本線天ヶ瀬駅の北側にあり、国道210号が通じる。玖珠川(くすがわ)両岸に旅館、ホテルが並び、北九州からの客が多い。夏は河床露天風呂からカジカホタルが楽しめる。泉質単純温泉硫黄泉塩化物泉。天武(てんむ)天皇のころ(678)、大地震によって山が崩れ、そこから熱湯が吹き出したといわれ、また『豊西説話(ほうせいせつわ)』には「元禄(げんろく)十一年十月、天ヶ瀬の湯、一夜の間出る」とあり、江戸時代から広く知られていた。

[兼子俊一]

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「天ヶ瀬温泉」の意味・わかりやすい解説

天ヶ瀬温泉
あまがせおんせん

大分県西部,日田市東部筑後川上流の玖珠川の渓流に臨む温泉。『豊西説話』によれば,元録 11 (1698) 年に一夜にして湧き出したという。泉質は食塩泉,単純泉,硫酸塩泉泉温 70℃で湯量は多い。露天風呂もあり,周辺の自然環境は美しく,野趣に富む。北九州方面からの浴客が多い。

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デジタル大辞泉プラス 「天ヶ瀬温泉」の解説

天ヶ瀬温泉

大分県日田市天瀬(あまがせ)地区にある温泉。玖珠川両岸に位置する。7世紀後半、天武天皇の代に発見されたと伝わる。いくつかの共同浴場があり、うち「益次郎温泉」は幕末の兵法家、大村益次郎が入浴したと言われている。

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