天雷(読み)テンライ

デジタル大辞泉 「天雷」の意味・読み・例文・類語

てん‐らい【天雷】

かみなり
江戸時代劇場舞台天井にしかけた、雷の音を出す装置
[類語](1いかずちらい鳴る神雷鳴雷電急雷疾雷しつらい迅雷じんらい霹靂へきれき雷公遠雷春雷界雷熱雷落雷稲妻いなずま稲光いなびかり電光紫電しでん

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精選版 日本国語大辞典 「天雷」の意味・読み・例文・類語

てん‐らい【天雷】

  1. 〘 名詞 〙
  2. かみなり。いかずち。
    1. [初出の実例]「酉夢母を罵詈しかは天雷其身を裂なんと申ぬれは」(出典:康頼宝物集(1179頃)上)
    2. [その他の文献]〔晉書‐戴洋伝〕
  3. 江戸時代の歌舞伎劇場で、舞台の天井で雷の音を聞かせるしかけ。大太鼓の裏皮を太撥(ふとばち)で強く打つ。雷鳴。

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