デジタル大辞泉
「太玄経」の意味・読み・例文・類語
たいげんきょう〔タイゲンキヤウ〕【太玄経】
中国、漢代の哲学書。10巻。揚雄撰。易に老荘思想を取り入れ、易占を社会情勢に応じた合理的なものにしようとしたもので、易の陰陽二元論の代わりに、始・中・終の三元をもって宇宙万物を説明した。太玄。
出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
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たいげんきょう‥キャウ【太玄経】
- 中国の術数書。一〇巻。前漢の揚雄(ようゆう)撰。宇宙本体の万物への展開を象徴的な符号と辞句で表現。「易経」に老荘思想を取り入れ、易占を当時の社会情勢に適合させ合理的にしようとしたもので、陰陽二元論に代わり始・中・終の三元を基にする。太玄。
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例
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太玄経 (たいげんきょう)
Tài xuán jīng
出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報
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太玄経
たいげんきょう
Tai-xuan-jing
中国,前漢の思想家揚雄の著書。『易経 (周易) 』を改修して,一層精密な人間の運命を予言する書としようとしたもの。人間の諸現象は,『老子』の唱える「玄 (無) 」を根源とし,天・地・人を基本要因とし,その組合せでとらえられるとして,その組合せの 81首の図式をつくり,さらに各首にその現象の終始の展開を象徴する9賛をつけている。全部で 729賛が日々昼夜の人事の展開をことごとく示しているとする。揚雄の苦心,自負の作で,推尊した学者もある。
出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報
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世界大百科事典(旧版)内の太玄経の言及
【擬経】より
…中国,経書を摸擬して著作すること。前漢末の揚雄は経のうち最も尊ぶべきは《易経》であると考え,《易経》に摸擬して《太玄経》を作り,伝のうち最も尊ぶべきは《論語》であるとして,《論語》に摸擬して《法言》を作った。また隋の王通は《礼論》25篇,《楽論》20篇,《続書》150篇,《続詩》360篇,《元経》50篇,《賛易》70篇,いわゆる王氏の六経を著した。…
【揚雄】より
…時に成帝の奢侈(しやし)を風刺した〈甘泉賦(かんせんふ)〉を奏上したところ,帝はこれを珍重したという。その後,《易》になぞらえて《太玄経(たいげんけい)》を著し,無欲で心静かな生き方を守ろうとした。また,《論語》を模した《法言(ほうげん)》では,王道を論じて道徳による政治を説いた。…
※「太玄経」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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