奈井江町(読み)ないえちよう

日本歴史地名大系 「奈井江町」の解説

奈井江町
ないえちよう

面積:八八・〇五平方キロ

空知支庁管内中央部に位置する空知郡の自治体。昭和二五年(一九五〇)九月、空知郡奈井江村が町制を施行して成立。村制時の一一字を継承。北は砂川市・空知郡上砂川かみすながわ町、東は芦別市、南は美唄市、西は石狩川を境に樺戸かばと浦臼うらうす町、北西は同郡新十津川しんとつかわ町に接する。東部は美唄山(九八六・九メートル)を中心に夕張山地に連なる山地で、北部を豊沼奈江とよぬまなえ川、中央部を奈井江川、南部を茶志内ちやしない川が西流して石狩川に注ぎ、南西部に茶志内沼がある。西部を国道一二号・JR函館本線、北海道縦貫自動車道(道央自動車道)が南北に並走し、主要道道には江別―奈井江線・赤平―奈井江線がある。南部国道沿いに空知中核工業団地があり、市街は奈井江駅を中心に展開する。

近世はイシカリ場所のうち。明治二年(一八六九)八月の国郡画定により空知郡に属し、同三年伊達邦直(英橘)ナイからナヱイまでの支配地割渡しを受け、現地検分を行い標杭を立てた(鵙目貫一郎「従駕日録」当別伊達記念館蔵)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「奈井江町」の意味・わかりやすい解説

奈井江〔町〕
ないえ

北海道中部,石狩平野と夕張山地にある町。 1950年町制。地名はアイヌ語のナイエ (谷川の意) に由来。 1890年,植民地区画により開拓が始り,高島菊池京極などの大小作農場が開設。かつては豊富な石炭資源を背景に,農業炭鉱の町として発展した。米作を中心に,メロンの栽培などがおもな産業。石狩川左岸に 1970年火力発電所が完成して以来,工業化も進む。国道 12号線,JR函館本線が通り,道央自動車道の奈井江・砂川インターチェンジがある。面積 88.19km2。人口 5120(2020)。

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