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孫過庭 そんかていSun Guo-ting

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

孫過庭
そんかてい
Sun Guo-ting

[生]貞観22(648)?
[没]長安3(703)? 洛陽
中国,初唐,則天武后期の書家,書論家。字は虔礼。一説に名は虔礼,字は過庭。富陽 (浙江省) の出身その他の諸説がある。官は右衛冑曹参軍にいたったともいわれる。書は王羲之書法を学び,草書にすぐれた。に関する伝統的な書論を概説した名著『書譜』があり,真跡には『書譜』 (草稿。草書) ,『草書千字文』『景福殿賦』などがある。

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デジタル大辞泉の解説

そん‐かてい〔‐クワテイ〕【孫過庭】

[648ころ~703ころ]中国、唐の書家。字(あざな)は虔礼(けんれい)(一説に過庭が字とも)。王羲之(おうぎし)の書法を学び、草書にすぐれた。「書譜」を著す。

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百科事典マイペディアの解説

孫過庭【そんかてい】

中国,唐代の書家。字は虔礼(けんれい)。一説に名は虔礼,字は過庭。40歳ころに仕官したが,讒言(ざんげん)を受けてしりぞけられ,不遇のうちに没した。書は王羲之王献之を学び,草書をよくし,臨模に長じた。

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世界大百科事典 第2版の解説

そんかてい【孫過庭 Sūn Guò tíng】

648ころ‐703ころ
中国,唐代の書家。字は虔礼。富陽(浙江省富陽)の人とも,陳留(河南省陳留)の人とも,呉郡(江蘇省)の人ともいう。右衛冑曹参軍,率府録事参軍などの官に就いた。40歳のころ仕官したが,讒言(ざんげん)によってしりぞけられ,不遇のうちに洛陽植業里の客舎で没した。博学で文名もあったが,とくに王羲之,王献之を学んで草書をよくした。著に《書譜》があり,六朝以来の書論に基づいて,唐代古典派の書論を確立した。その真跡本が伝存する。

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大辞林 第三版の解説

そんかてい【孫過庭】

648頃~703頃) 中国唐代の書家。王羲之・王献之の書を学び、草書をよくし、「書譜」を著した。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

孫過庭
そんかてい
(648?―703以前)

中国、唐(とう)代の書家、書論家。字(あざな)は虔礼(けんれい)。呉郡(江蘇(こうそ)省)の人。ただこれには異説があり、名は虔礼、字は過庭とし、出身地は富陽(浙江(せっこう)省)とも陳留(河南省)ともいう。官職も率府録事参軍と右衛冑曹(ゆうえいちゅうそう)参軍との両説があるが、いずれにしても下級官であり、同時代の詩人・陳子昂(ちんすごう)が書いた墓誌銘によれば、40歳で仕官したが、讒言(ざんげん)されて志を遂げることなく、洛陽(らくよう)の客舎で急死したという。書は王羲之(おうぎし)・献之(けんし)父子を学び、楷(かい)書・行書をも巧みにしたが、とりわけ草書に名をほしいままにし、また臨(りんも)(臨写・模写)にも優れていたといわれる。文章家としても名があり、現在伝わる唯一の著作に自ら草書をもって記した『書譜』(687。台北・故宮博物院)があり、今日でも草書学習の最高の範本である。このほか『草書千字文』『景福殿賦(けいふくでんふ)』なども知られる。[筒井茂徳]
『『書跡名品叢刊25 書譜』(1959・二玄社) ▽『書跡名品叢刊130 草書千字文』(1969・二玄社) ▽西林昭一訳『書譜』(『中国書論大系2』所収・1977・二玄社)』

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世界大百科事典内の孫過庭の言及

【書】より

…欧陽詢の代表作には《皇甫誕碑》《化度寺碑》《九成宮醴泉(れいせん)銘》,虞世南に《孔子廟堂碑》,褚遂良(ちよすいりよう)には《孟法師碑》《雁塔聖教序》などがある。次いで,則天武后の時代には,孫過庭が《書譜》を書いて,理論と実作の両面から王羲之の伝統を守ろうとした。書論 しかし,唐も8世紀の半ば近く,開元・天宝のころになると,従来の貴族社会が行きづまり,王羲之以来の伝統的な書法もしだいに形骸化していった。…

※「孫過庭」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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