日本歴史地名大系 「宮ノ下」の解説
宮ノ下
みやのした
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報
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神奈川県南西部,箱根温泉群のほぼ中央にある温泉。弱食塩泉,29~90℃。浅間(せんげん)山北麓に位置し,早川と蛇骨川の渓谷が画した三角形の台地上に開ける。箱根七湯の一つ。1398年(応永5)の発見と伝えられ,近世には江戸からの利用客が多く,大名家や武家の湯治も行われた。1878年山口仙之助は,外国人専用ホテルとして富士屋ホテルを開業し,その洋風建築は近代的な温泉場としての性格を形成する始まりとなった。現在も外国人観光客の来湯が多い。早川にのぞむ崖の上に旅館15軒があり,隣接する底倉温泉,堂ヶ島温泉と合わせて,にぎやかな温泉街を形成している。早川を隔てて明神ヶ岳,明星ヶ岳をあおぎ,1km余の浅間山頂からは相模湾,房総半島,大島が眺望できる。箱根登山鉄道宮ノ下駅下車。
執筆者:榊原 貴士
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