1978年6月12日午後5時14分ごろ発生した、宮城県金華山沖を震源とするマグニチュード(M)7・4の地震。気象庁によると仙台市や石巻市などで震度5を観測、ブロック塀の倒壊に巻き込まれるなどして28人が死亡、約1300人が負傷した。家屋約6800棟が全半壊し、耐震基準を引き上げた建築基準法改正のきっかけとなった。
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…869年(貞観11),1611年(慶長16),1677年(延宝5),1896年,1933年の各年に起こったものは特に大きく,沿岸に大津波による大災害をもたらした(三陸沖地震)。これらはM8をこえているが,M7クラスでも海岸に近いと,例えば1978年宮城県沖地震(M7.4)のように,地震動による被害が避けられない。東北地方内陸部から日本海岸の沖合にかけても,1833年(天保4)の庄内沖地震,1896年陸羽地震(M7.2),1983年日本海中部地震(M7.7)など,M7.0~7.7程度の大地震がいくつか知られている。…
…第2次大戦の戦災により市の中心部を消失したが,1957年の仙塩地域の総合開発特定地域への指定,64年の仙台湾地区の新産業都市への指定を契機に,仙台市は地域開発の拠点および東北地方の中核都市へと発展した。一方,78年6月の宮城県沖地震は,現代都市のもつもろさを浮彫りにした。 仙台市の産業別就業人口比(1990)は,第1次産業1.9%,第2次産業20.5%,第3次産業77%で典型的な消費都市といえる。…
※「宮城県沖地震」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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