家兄(読み)カケイ

精選版 日本国語大辞典 「家兄」の意味・読み・例文・類語

か‐けい【家兄】

  1. 〘 名詞 〙
  2. ある家の男子のうちの、年長の者。
    1. [初出の実例]「立于家弟近江守於総領、欲家兄美濃守」(出典:文正記(1466))
    2. [その他の文献]〔晉書‐謝玄伝〕
  3. 他人に向かって、自分の兄をいうことば。舎兄。
    1. [初出の実例]「家兄は我に書きて父の病を告げ」(出典:帰省(1890)〈宮崎湖処子〉八)
  4. ( 兄のように親愛するものであるところから ) 金銭異称
    1. [初出の実例]「家兄何利国、施用手中繁」(出典:菅家文草(900頃)五・銭)

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普及版 字通 「家兄」の読み・字形・画数・意味

【家兄】かけい

他人に対して、自分の兄をいう。〔晋書、謝玄伝〕謝安嘗(かつ)て(戴)(とん)に謂ひて曰く、兄弟志業、何ぞ殊(こと)なると。曰く、下官は其の憂へに堪へず、家兄は其の樂しみを改めずと。

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