宿望(読み)シュクボウ

デジタル大辞泉 「宿望」の意味・読み・例文・類語

しゅく‐ぼう〔‐バウ〕【宿望】

前々からの望み。かねてからの念願宿志宿願。しゅくもう。「宿望を遂げる」
[類語]請願陳情願う願い出る出願申請依願懇請懇願切願哀願嘆願誓願志願併願宿願念願悲願

しゅく‐もう〔‐マウ〕【宿望】

しゅくぼう(宿望)」に同じ。
それがし儀明日年来の―相達あいたっし候て」〈鴎外・興津弥五右衛門の遺書

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「宿望」の意味・読み・例文・類語

しゅく‐ぼう‥バウ【宿望】

  1. 〘 名詞 〙
  2. かねてからの願望長い間の念願。宿念。しゅくもう。
    1. [初出の実例]「朝恩也。宿望也」(出典:明衡往来(11C中か)下末)
  3. 久しい以前からの人望。また、その人望ある人。〔晉書‐山濤伝〕

しゅく‐もう‥マウ【宿望】

  1. 〘 名詞 〙 ( 「もう」は「望」の呉音 ) =しゅくぼう(宿望)
    1. [初出の実例]「朝敵をもたいらげ、宿望(シュクマウ)をとげし事は」(出典:高野本平家(13C前)四)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

苦肉の策

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android