導引(読み)どういん

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

導引
どういん

古代中国の道家から出た養生,治療法。一種の深呼吸法で,関節の屈伸や摩擦法などを行い,禅と結びついて静坐を重視した。日本ではあん摩と混同された。慶安1 (1648) 年に林正旦が著わした『導引体要』は,あん摩の復興をはかったもの。

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デジタル大辞泉の解説

どう‐いん〔ダウ‐〕【導引】

導くこと。案内すること。
按摩(あんま)。もみ療治。
道家より出た漢方の体操療法。新しい空気を体内に導き入れる深呼吸と自己按摩の体操法とを併用した一種の長寿法。

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世界大百科事典 第2版の解説

どういん【導引 dǎo yǐn】

中国の古代から伝わる健康体操。元来古代の神仙家が用いていた不老長生のための養生法の一つで,のちに医家も治療法として按摩とともに採用した。導引がいつごろ始まったか明らかでないが,戦国時代(前5~前3世紀)には,すでにかなり広く行われていたらしい。前漢時代(前206‐後8)初期の著作淮南子(えなんじ)》には,〈呼吸によって古い気を吐き新しい気を入れながら,熊のように歩き,鳥のように体を伸ばし,(あひる)のように浴び,猿のように足早やに進み,ふくろう)のように視つめ,虎のようにふりむく〉と,具体的な身体の動かし方が記されている。

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大辞林 第三版の解説

どういん【導引】

みちびくこと。道案内。
道教の修行・養生法の一。さまざまな身体の動きと呼吸法を組み合わせて行う。健康法でもある。
按摩あんま。もみ療治。

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世界大百科事典内の導引の言及

【カメ(亀)】より

…その三千歳の亀を火にあぶり突きくだいて服用すれば,人間も千歳の寿命を得ると《抱朴子(ほうぼくし)》佚文(いつぶん)にいう。亀が長寿であるのは導引など特殊な呼吸法を用いるからだとされる。亀が行う導引のことはすでに《史記》に見えるが,後漢末の雑記集《異聞記》には次のような物語が見える。…

※「導引」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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