(読み)ドウ

デジタル大辞泉 「導」の意味・読み・例文・類語

どう【導】[漢字項目]

[音]ドウダウ)(呉) [訓]みちびく
学習漢字]5年
ある方に引っぱっていく。みちびく。「導師導入引導教導訓導指導主導唱導先導善導補導誘導
熱などを伝える。「導体導火線伝導半導体
[名のり]おさ・みち

しる‐べ【導/標】

道案内をすること。また、その人やそのもの。「道―」
知識などを得るための手引きをすること。また、その人やそのもの。「英語学習の―」
「御―につきて、文よみ歌学ばん」〈読・春雨・目ひとつの神〉

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精選版 日本国語大辞典 「導」の意味・読み・例文・類語

みち‐びき【導】

  1. 〘 名詞 〙 ( 動詞「みちびく(導)」の連用形名詞化 ) てびきをすること。案内すること。また、そのものやその人。先導。指導。
    1. [初出の実例]「衛門がみちびきなれば、足らはぬ事ありとも、いふべきにあらず」(出典:落窪物語(10C後)三)

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普及版 字通 「導」の読み・字形・画数・意味


常用漢字 15画

(旧字)
16画

[字音] ドウ(ダウ)
[字訓] みちびく・おしえる

[説文解字]
[金文]
[その他]

[字形] 形声
声符は(道)(どう)。金文を首と寸、首を手にもつ形に作り、その字がの初文であった。〔説文〕三下に「引くなり」(段注本)とあり、導引の意とするが、導引は道家の養生術である。馬王堆出土の帛書にその図がある。古くは除道のために異族の首を携えることがあり、そのように除道することが、すでに除道を終えたところをという。外域に通ずる道路は特に邪霊の往来するところであるから、針(余)を地に刺して除道し、その道を(途)といい、外境のところには梟首(きようしゆ)(首祭)して祓い、これを邊(辺)といった。卜辞に、羌(きよう)人に先導を命ずる例が多く、生人をも用いた。

[訓義]
1. みちびく、みちしるべする、さきだつ、ひらく、ゆく。
2. おしえる、いざなう、さとす、いさめる、おさめる、とげる。

[古辞書の訓]
名義抄 ミチビク・ヲサム・ヒク 〔字鏡 ヲサム・ヒケ・シルベ・ヲシフ・ミチビク 〔字鏡集 イフシク・マウス・イハク・マサシ・ミチビク・シタガフ・チホル・ヲサム・ヒク・ヲシフ・ミチ

[語系]
duは同声。のち名詞と動詞に分化するが、もとは同一の字であった。

[熟語]
導引・導衍・導呵・導気導騎導訓・導迎・導言・導語・導師・導示・導首導従・導仗・導・導泄・導先導択・導達・導致・導服・導訳・導導誉・導揚・導養・導翊・導吏・導路
[下接語]
引導・化導・呵導・開導・匡導・教導・郷導・導・訓導・賛導・指導・唱導・奨導・先導・宣導・前導・善導・導・率導・伝導・補導・輔導・諭導・誘導

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