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静坐 せいざ jìng zuò

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世界大百科事典 第2版の解説

せいざ【静坐 jìng zuò】

ある一定時間,精神を統一して端坐することをいうが,《吾輩は猫である》に〈儒家にも静坐の工夫と云ふのがある相(そう)だ〉と見えるように,中国宋代に興った新しい儒学(道学)では心の修養法として重視された。道学者によれば,心は静(未発(みはつ))と動(已発(いはつ))の間を揺れ動くが,めまぐるしい現実に対処して心の主体性を喪失しないためには,心の静時におけるその本性の涵養が必須であるとされる。このように現実の動の場を射程に入れたところに,禅家のいう坐禅と決定的な相違がある。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

静坐
せいざ

臍下丹田(せいかたんでん)に力を込め鼻端を注視して内省する、中国近世の新儒教の修養論の一つ。道教の坐忘、仏教の坐禅なども所作は類似するが、静坐の特色は、静澄な場において内省し、人間は本来完全であること、社会的存在であることを覚醒(かくせい)し、万物一体の仁による大同社会の実現を理想とするところにある。朱子が「半日静坐、半日読書」を生活信条としたことは著名。明(みん)末の高攀竜(こうはんりゅう)(忠憲(ちゅうけん)、1562―1626)、幕末の楠本端山(くすもとたんざん)(1828―83)が静坐論を高唱した。田公平]
『岡田武彦著『坐禅と静坐』(1970・桜楓社)』

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世界大百科事典内の静坐の言及

【未発】より

…道学者の到達した結論は,〈未発〉こそ心の本源であり,ちょうど草木の根をしっかり培養すれば葉が茂り実が成るように,この本源を養えば感情の動きは調和を得,自己の主体性は現実の中に埋没しない,というものだった。その具体的な方法が〈静坐〉にほかならない。程子兄弟をはじめ,楊時,羅従彦,李侗(りとう)などは熱心に静坐を実践している。…

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