教育学者。明治8年1月15日山形県米沢(よねざわ)の富所(とんどころ)家に生まれ、11歳のとき小西家の養嗣子(ようしし)となる。幼名代吉。会津日新館、福島県尋常中学校、第二高等学校を経て東京帝国大学哲学科で教育学を専攻。卒業後1902~1905年(明治35~38)ドイツ、イギリス、アメリカに留学。帰国後、広島高等師範学校教授、文部省視学官、第七高等学校校長を経て、1913年(大正2)京都帝国大学文学部教育学教授法講座の担当教授となる。1933年(昭和8)3月京大総長に就任したが、滝川事件により6月辞任。その教育哲学は和洋の教育思想、とくにペスタロッチの影響を受け、晩年には広瀬淡窓(たんそう)にひかれ、「至誠真実」の顕現としての「敬愛信」を教育の根本精神とし、教育の本質として労作教育を重視した。主著に『学校教育』(1908)、『教育の本質観』(1930)、『労作教育』(1930)、『広瀬淡窓』(1943)などがある。昭和23年7月21日没。
[小股憲明]
『『小西博士全集』全5巻(1935・玉川学園出版部)』▽『加藤仁平著『小西重直の生涯と思想』(1967・黎明書房)』
出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報
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