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滝川事件 たきかわじけん

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

滝川事件
たきかわじけん

1933年京都帝国大学教授で刑法学者の滝川幸辰文部省が一方的に休職処分にした事件。京大事件ともいう。滝川は中央大学での講演やその著『刑法読本』の内容が危険思想であるとの理由で問題とされた。

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朝日新聞掲載「キーワード」の解説

滝川事件

京都帝国大学法学部の滝川幸辰教授の著書「刑法読本」を危険思想として当時の内務省発行禁止処分にし、滝川教授も1933年5月、文部省から休職処分を受けた。当初、教授会は全員が辞表を出して抗議し、学生らも「学問の自由」を守ろうと運動したが、滝川教授を含め、教授ら約20人が大学を去った。

(2012-05-15 朝日新聞 朝刊 徳島全県 1地方)

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デジタル大辞泉の解説

たきかわ‐じけん〔たきかは‐〕【滝川事件】

《「たきがわじけん」とも》昭和8年(1933)鳩山一郎文相が、京都帝国大学法学部の滝川幸辰(たきかわゆきとき)教授を、その著「刑法読本」や講演内容が赤化思想であるとして罷免した事件。同学部教授団や学生らが抗議運動を起こしたが、当局の弾圧で崩壊した。京大事件。

たきがわ‐じけん〔たきがは‐〕【滝川事件】

たきかわじけん

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百科事典マイペディアの解説

滝川事件【たきかわじけん】

京大事件とも。1933年文部省が京大法学部教授滝川幸辰(ゆきとき)と京大に対して学問の自由および大学(教授会)の自治を弾圧した事件。同年4月滝川の著書《刑法読本》などが発禁となると鳩山一郎文相は罷免を要求,教授会の反対を無視して5月休職処分にした。
→関連項目学生運動斎藤実内閣佐々木惣一末川博

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世界大百科事典 第2版の解説

たきかわじけん【滝川事件】

1933年京都帝国大学教授滝川幸辰(ゆきとき)と京都帝国大学に対する思想および学問の自由,大学の自治(教授会の自治)の弾圧事件。京大事件ともいう。1930年代初めの思想問題(大学生の〈赤化〉問題)に危機感を抱いた復古主義的右翼は,その原因が自由主義思想にあるとして,東大の美濃部達吉牧野英一末弘厳太郎や京大の滝川ら自由主義的法学者を非難していたが,32年に滝川が中央大学で行った講演(〈《トルストイの《復活》に現はれた刑罰思想〉)をとらえ攻撃を開始した。

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大辞林 第三版の解説

たきがわじけん【滝川事件】

1933年(昭和8)、京大法学部教授滝川幸辰を、その著書が共産主義的であるとして、文相鳩山一郎が強制罷免した事件。学問の自由と大学の自治を守るため、同校教授団・学生を中心に反対運動が展開されたが、弾圧された。京大事件。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

滝川事件
たきかわじけん

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世界大百科事典内の滝川事件の言及

【京都大学】より

…同年経済学部,23年農学部を新設し,化学研究所,人文科学研究所,工学研究所などを付置して研究教育体制を整備していった。東京帝大が官僚養成機関の性格を強くもったのに対して,京都帝大は,狩野亨吉が初代学長となった文科大学(文学部)が哲学,史学,文学の3学科制をとり,いわゆる支那学を重視したり,史学地理学講座を設けるなど学科・講座組織に特色をもち,自由闊達で創造的な〈京都学風〉を形成したこと,沢柳事件(1913)で教官任免に関する学部教授会の慣行的自治権や実質的な総長互選制を実現したこと,さらに滝川事件(1933)でもファシズムと戦争勢力に対して全学的な抵抗運動を展開するなど,近代日本の学問形成と大学自治の歴史に特筆すべき位置を占めている。49年に新制大学に改編され,旧制第三高等学校と付属医学専門部を併合し,また教育学部を新設した。…

【反ファシズム】より

…そのなかで1934年11月結成された全評(日本労働組合全国評議会)が組織目標に〈ファッショ,社会ファッショ反対〉を掲げ,37年まで反ファシズム運動を進めたことが注目されよう。 知識人の動きは,1933年4月の滝川事件に際して結成された大学自由擁護連盟,ナチスの焚書に対する抗議を契機に同年7月結成された反ナチス団体ともいえる学芸自由同盟(長谷川如是閑,徳田秋声,秋田雨雀,三木清ら)に示された。共に長くは続かなかったが,コミュニストや社会主義者よりもリベラル派が中心に結集した広範なグループで,明確な反ファシズム運動を形成した。…

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