小野田セメント[株](読み)おのだセメント

百科事典マイペディアの解説

小野田セメント[株]【おのだセメント】

秩禄処分による金禄公債を資本に,旧萩(山口)藩士の困窮対策を兼ね1881年設立。朝鮮,中国など在外工場中心に発展,第2次大戦敗戦によるその喪失から立ち直り,多角化を進める。1994年10月に秩父セメントと合併し,秩父小野田[株]となり,1998年10月さらに日本セメントと合併して,太平洋セメント[株]となった。→セメント工業
→関連項目小野田[市]

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世界大百科事典 第2版の解説

おのだセメント【小野田セメント[株]】

日本で最も歴史の古い有数のセメント・メーカー。本社は山口県小野田市。東京深川に1872年建設された官営セメント工場には遅れるが,民間では初のセメント会社として81年5月,長州藩士笠井順八により〈セメント製造会社〉の名称で山口県小野田町に創設された。1951年現社名に変更。1901年,困難な状況の打開のため三井物産と販売委託契約を結び輸出を伸ばした(この関係は終戦時まで続いた)。日露戦争後,朝鮮,中国東北地区をはじめ海外各地に工場を建設,内外計27工場を有するまでに発展した。

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世界大百科事典内の小野田セメント[株]の言及

【セメント工業】より

…需要は景気に大きく左右されるが,官公需比率が6割と高いため,とくに公共工事の動向に大きく影響される。また,第2次大戦後,他産業からの新規参入が多かったため,兼業メーカーの比率が高いこと,上位メーカー(三菱鉱業セメント(現,三菱マテリアル),小野田セメント(現,秩父小野田),日本セメント,住友セメント(現,住友大阪セメント))の市場占有率が高いことも特徴的である。 1824年,イギリスの煉瓦工アスプディンJoseph Aspdinは石灰石と粘土をまぜあわせたものを焼き,これを粉砕して水を加えて練ると,硬い岩石に近いものができ上がることを見いだした。…

【津久見[市]】より

…鉱床にはマグネシウム含有分が高い部分があり,ドロマイトとして採掘しているところもある。石灰石の生産は文久年間(1861‐64)の農業用石灰の焼成に始まるが,1918年以降のセメント用石灰石の採掘と38年の小野田セメント(現,秩父小野田)の工場建設によって本格的な生産に入った。現在石灰石は階段式採掘法により年間約3300万tを生産する。…

※「小野田セメント[株]」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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