(読み)セン

デジタル大辞泉 「尖」の意味・読み・例文・類語

せん【尖】[漢字項目]

人名用漢字] [音]セン(呉)(漢) [訓]とがる
先が鋭くとがる。また、行動が突出するさま。「尖鋭尖兵
とがった先。「尖端尖塔舌尖肺尖
[補説]「」を代用字とすることがある。

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精選版 日本国語大辞典 「尖」の意味・読み・例文・類語

とがり【尖】

  1. 〘 名詞 〙 ( 動詞「とがる(尖)」の連用形名詞化 )
  2. とがること。物の先端が、細く鋭くなっていること。また、そのもの。
    1. [初出の実例]「笠のとがりばかりがほのかに見え候」(出典:歌謡・閑吟集(1518))
    2. 「痩せの見ゆる肩の尖り」(出典:細君(1889)〈坪内逍遙〉二)
  3. 気持がとげとげしくなること。また、とげとげしい気持。
    1. [初出の実例]「ねたみそねみの、とがりばっかりねぢこんで」(出典:松翁道話(1814‐46)三)

とんがり【尖】

  1. 〘 名詞 〙 ( 動詞「とんがる(尖)」の連用形の名詞化 ) とがっていること。また、そのもの。とがり。
    1. [初出の実例]「その高い、高い天蓋(やね)の尖端(トンガリ)」(出典赤痢(1909)〈石川啄木〉)

こすみ【尖】

  1. 〘 名詞 〙 囲碁で、自分の石から一路斜めの点に打つ形。こすみつけ。〔俚言集覧(1797頃)〕

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普及版 字通 「尖」の読み・字形・画数・意味


人名用漢字 6画

(異体字)
21画

[字音] セン
[字訓] くさび・とがる・するどい・さき

[字形] 会意
小+大。先端が尖っていることを示す。六朝以後に用例がみえる。もとに作り、楔(くさび)をいう。

[訓義]
1. くさび。
2. とがる、するどい、ほそい。
3. さき、とがったさき。

[古辞書の訓]
名義抄〕尖 スルドナリ・トガル・ヒトシ 〔字鏡集〕尖 トガレリ・スルドナリ・サキ・ホソシ・チヒサシ・ソロトナリ・トシ・ヲロカナリ

[熟語]
尖鋭尖穎・尖角・尖額尖毫・尖酸尖岑・尖新尖尖尖繊・尖端・尖頂・尖薄・尖鼻・尖兵尖峯尖鋒・尖量
[下接語]
王尖・孤尖・合尖・山尖・指尖・觜尖・舌尖・塔尖・頭尖・肺尖・眉尖・鼻尖・筆尖・峯尖・葉尖・嶺尖

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