山登検校(1世)(読み)やまとけんぎょう[いっせい]

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「山登検校(1世)」の意味・わかりやすい解説

山登検校(1世)
やまとけんぎょう[いっせい]

[生]天明2(1782).1.12.
[没]文久3(1863).2.27. 江戸
山田流箏曲家。都名 (いちな) 松和一。幼名清吉。本姓高木。山田検校筆頭弟子といわれた。文政7 (1824) 年『吾嬬箏譜 (あずまことうた) 』の再版跋文を記し,自作品を追加収録。嘉永6 (53) 年『増訂撫箏雅譜集』を校訂刊行,山田検校作曲組歌『初音曲』を収録。作品には『こころの奥』『春日詣』『初若菜』などがある。門下に2世山登検校のほか,千代田検校松慶一,山沢勾当,佐藤登名美 (初の女性家元) などがある。

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