日本歴史地名大系 「岩内平野」の解説 岩内平野いわないへいや 北海道:後志支庁岩内平野積丹(しやこたん)半島の西岸付根に広がる平野。北部に岩平(いわびら)峠(標高七九四・七メートル)・八内(はちない)岳(九四三・六メートル)、北東部に稲穂(いなほ)嶺(五六四・五メートル)、南部にワイスホルン(一〇四五・八メートル)・チセヌプリ(一一三四・五メートル)などのニセコ連峰や岩内岳(一〇八五・七メートル)などの山嶺が連なる。これらを水源とする諸河川は扇状地性台地を形成、堀株(ほりかつぷ)川に注がれて北西に流れ、中流部では河岸段丘が発達する。下流域では三角洲性の沖積平野が形成されている。南西部では野束(のづか)川が北西流して岩内市街の西手で日本海に入る。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報 Sponserd by
日本大百科全書(ニッポニカ) 「岩内平野」の意味・わかりやすい解説 岩内平野いわないへいや 北海道西部、積丹(しゃこたん)半島南側に広がる堀株川(ほりかっぷがわ)下流の平野。国富(くにとみ)を頂点とし西方日本海側に三角形をなしている。平野は、北東の新第三紀層からなる山地を切って断層崖(がい)下に形成された扇状地状台地で、南部の砂層の海岸段丘と、これらの間を蛇行しながら堀株川がつくった三角州状沖積平野よりなる。平野前面には砂丘列が南北に走り、堀株川は平野の北端で日本海に注ぐ。台地や段丘は畑地、沖積地は水田が卓越する農業地帯をなしている。[瀬川秀良] 出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例 Sponserd by
ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「岩内平野」の意味・わかりやすい解説 岩内平野いわないへいや 北海道西部,積丹 (しゃこたん) 半島基部の南西側,掘株川流域の平野。北は積丹山地,南はニセコ連峰で区切られる。沖積地と河岸段丘から成り,海岸には幅約 1kmにわたって砂丘が発達。米作が行われるほか,特産物にスイカ,メロン,アスパラガスがある。日本のアスパラガス栽培発祥の地。 出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報 Sponserd by