岩本寺(読み)いわもとじ

日本歴史地名大系 「岩本寺」の解説

岩本寺
いわもとじ

[現在地名]窪川町茂串町

茂串しげくし山の北麓にあり、真言宗智山派。藤井山五智院と号し、本尊阿弥陀如来薬師如来不動明王聖観音地蔵菩薩で、四国八十八ヵ所第三七番札所

仕出原の高岡しではらのたかおか神社の神宮寺で同社境内にあった三七番札所福円満ふくえんまん寺が享禄天文(一五二八―五五)廃寺になったため、当時高岡神社の別当職をつかさどっていた金剛福こんごうふく(現土佐清水市)住職尊海法親王が宿坊として岩本坊を創建したのに始まるという。天正一七年(一五八九)の仁井田之郷地検帳に岩本坊がみえる。見付みつけ村などに二町四反余の寺領があり、五社ごしや(高岡神社)の九月一九日の祭には九〇〇文を用立てていた。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

デジタル大辞泉プラス 「岩本寺」の解説

岩本寺

高知県高岡郡四万十町にある寺院。茂串山の北麓に位置する。真言宗智山派。山号は藤井山、院号は五智院。本尊として不動明王・観世音菩薩・阿弥陀如来・薬師如来・地蔵菩薩の5尊を祀る。四国八十八ヶ所霊場第37番札所。

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