嵩む(読み)カサム

デジタル大辞泉 「嵩む」の意味・読み・例文・類語

かさ・む【×嵩む】

[動マ五(四)]
体積分量数量が増える。「荷が―・む」「本代が―・む」
他に比べて程度が勝る。
「(義経ハ)頼朝に―・みて見ゆ」〈盛衰記四六
増長する。勢いに乗じる。
「駿河義元公、あまり―・みて信長に負け」〈甲陽軍鑑一四
[類語]かさばる大きい大きな大いなるでかいでっかいどでかい馬鹿でかい大振り大形大柄大口大作り大粒粗大肥大ビッグ

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「嵩む」の意味・読み・例文・類語

かさ・む【嵩】

  1. 〘 自動詞 マ行五(四) 〙
  2. 物などの数量が大きくなる。ふえる。
    1. [初出の実例]「なを勢衆をましかさまれいと云たぞ」(出典:玉塵抄(1563)五〇)
    2. 「此上小児が生れて物入りが嵩(カサ)んで」(出典われから(1896)〈樋口一葉〉六)
  3. 他に比べて程度が上になる。まさる。ぬきんでる。
    1. [初出の実例]「真言宗の天台宗にかさむところは印と真言と計なり」(出典:日蓮遺文‐撰時抄(1275))

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