物入り(読み)モノイリ

デジタル大辞泉 「物入り」の意味・読み・例文・類語

もの‐いり【物入り】

[名・形動]費用のかかること。また、そのさま。「今月は物入りなことが多い」
[類語]支出出金出費出銭でせん失費掛かりつい支払い歳出経費実費雑費歳費決済勘定支弁払い払い込み醵出きょしゅつ醵金きょきん出資先払い前払い後払い未払い不払い追いばら延べ払い一時払い分割払い有る時払い遅払い出世払い

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精選版 日本国語大辞典 「物入り」の意味・読み・例文・類語

もの‐いり【物入・物要】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 費用のかかること。金銭を費やすこと。出費。散財
    1. [初出の実例]「太史公曰が、どれも物いりで解するが、大事なぞ」(出典:史記抄(1477)一九)
    2. 「是がおさめなれば、すこし物入もいとはず」(出典:浮世草子・好色五人女(1686)二)
  3. 金銭や物品などを収め入れること。収入
    1. [初出の実例]「その間の物入を御門徒から更になし」(出典:本福寺跡書(1560頃)大宮参詣に道幸〈略〉夢相之事)
  4. 能楽で、演者が舞台上で作り物[ 一 ]の中へ入ること。
    1. [初出の実例]「再登場までの中休みが、〈略〉本質的には『道成寺』などの物入りと同じ意味のものであった」(出典:古典と現代文学(1955)〈山本健吉〉詩劇の世界)

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