大柄(読み)おおがら

精選版 日本国語大辞典 「大柄」の意味・読み・例文・類語

おお‐がら おほ‥【大柄】

〘名〙 (形動)
① 普通よりからだや形が大きいこと。⇔小柄
黄表紙・敵討蚤取眼(1801)二「小男が大がらな女ぼうをもてば、のみのふうふのよふだといふたとへにちがひなく」
模様縞柄が普通より大きいこと。また、その模様や縞柄。⇔小柄
※東京年中行事(1911)〈若月紫蘭〉一一月暦「大柄(オホガラ)スコッチも奇抜で快活に見える所から、随分広く見受られた」
スケールが大きいこと。
若い人(1933‐37)〈石坂洋次郎〉上「『潮音』派の一頁組の歌人でもあり、新味は無いが大がらな豊かな調子の歌を詠む」

おお‐へい おほ‥【大柄】

〘名〙 (形動) =おうへい(横柄)
※長宗我部氏掟書(1596)中間小者可相守条「又若党、又小者等に至迄、大へいの振舞仕者、忽可重科事」

たい‐へい【大柄】

〘名〙 大きな権柄(けんぺい)。大きな権力
正法眼蔵(1231‐53)仏経「いはんや万期に大柄をとらんや」 〔宋史‐趙普伝〕

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デジタル大辞泉 「大柄」の意味・読み・例文・類語

おお‐がら〔おほ‐〕【大柄】

[名・形動]
体格が普通より大きいこと。また、そのさま。「大柄な人」⇔小柄こがら
模様や縞柄しまがらが普通より大きいこと。また、そのさま。「大柄ネクタイ」⇔小柄こがら
[類語]大兵大形大ぶり大きい大きな大いなるでかいでっかいどでかい馬鹿でかい大口大作り大粒粗大肥大嵩張かさばビッグでかでか巨大ジャンボジャイアントマクロマキシマムマンモスキングサイズ過大豪壮雄大壮大大規模壮麗広壮極大最大特大強大超弩級ちょうどきゅう大掛かり大仕掛け大大的

おお‐へい〔おほ‐〕【大柄】

[名・形動]横柄おうへい」に同じ。

たい‐へい【大柄】

大きな権力。大きな権柄けんぺい

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普及版 字通 「大柄」の読み・字形・画数・意味

【大柄】たいへい

大権

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