大きな(読み)オオキナ

デジタル大辞泉 「大きな」の意味・読み・例文・類語

おおき‐な〔おほき‐〕【大きな】

[形動]形容動詞「おおきなり」の連体形「おおきなる」の音変化》
容積面積が広い空間・場所を占めるさま。「大きな箱」「大きな池」⇔小さな
数・量が多いさま。「大きな音」⇔小さな
程度がはなはだしいさま。「大きな格差」⇔小さな
規模が並を超えているさま。また、範囲の広いさま。「大きな計画」「問題の大きなとらえ方」⇔小さな
重大・重要なさま。「大きな原因となっている」⇔小さな
年長であるさま。「大きな息子」⇔小さな
大げさであるさま。また、いばっているさま。「大きなことを言う」「大きな態度
大きい[用法]
[補説]「声の大きな人」のように、述語としても用いられるので、形容動詞と認められる。連体形だけが用いられる。
[類語]大きいでかい大いなるでっかいどでかい馬鹿でかい大振り大形大柄大口大作り大粒粗大肥大嵩張かさばビッグでかでか巨大ジャンボジャイアントマクロマキシマムマンモスキングサイズ過大豪壮雄大壮大大規模壮麗広壮極大最大特大強大超弩級ちょうどきゅう大掛かり大仕掛け大大的

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精選版 日本国語大辞典 「大きな」の意味・読み・例文・類語

おおき‐なおほき‥【大な】

  1. 〘 連体詞 〙 ( 形容動詞「おおき(なり)」の連体形から。室町時代以後の語 )
  2. 空間を占める容積や面積が大である。〔日葡辞書(1603‐04)〕
    1. [初出の実例]「笹原を這ひ出すと向ふに大きな池がある」(出典:吾輩は猫である(1905‐06)〈夏目漱石〉一)
  3. 音量が大である。数量が多い。
    1. [初出の実例]「大きな声だぞよ」(出典:洒落本・遊子方言(1770)発端)
  4. 規模が大である。盛んである。また、度量などが広い。
    1. [初出の実例]「些(ち)ったア大きな仕事をするが善いぜ」(出典雪中梅(1886)〈末広鉄腸〉上)
  5. 程度がはなはだしい。たいへんな。
    1. [初出の実例]「『お内儀はいくつじゃ』『五十八』『是は大きなとしまじゃ』」(出典:咄本・軽口御前男(1703)四)
  6. 大げさな。えらぶった。尊大な。→大きな顔
    1. [初出の実例]「お酒に酔ふと大きな事ばかり云って」(出典:社会百面相(1902)〈内田魯庵〉電影)
  7. 価値のある。重大な。
    1. [初出の実例]「それほどその夜は二人にとって大きな夜であった」(出典:海に生くる人々(1926)〈葉山嘉樹〉二一)

大きなの語誌

→「おおきい(大)」の語誌

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