川島神社(読み)かわしまじんじや

日本歴史地名大系 「川島神社」の解説

川島神社
かわしまじんじや

[現在地名]川島町川島 城山

川島の北西部にあり、大正五年(一九一六)宮島みやのしまにあった浮島うきしま八幡宮を首座に、川島地内に祀られていた四〇余社を遷座合祀して誕生した神社。誉田別命・息長足姫命・足仲彦命・天日鷲命・菅原道真ほかを祭神とし、旧郷社。なおこの遷座合祀は吉野川の改修工事事業に伴うものであった。浮島八幡宮は吉野川沿いの巨大な岩の上に祀られていた。同所は洪水時浮いてみえることから浮島の名が付いたとされている。同宮は白鳳時代の創建との伝承があり、「阿府志」などは「延喜式」神名帳に記載の麻殖おえ郡の忌部いんべ神社に比定している。


川島神社
かわしまじんじや

[現在地名]守山区川村町

祭神伊邪那美命・大苫辺命。のち誉田別天皇・日本建命・須佐之男大神・大山津見命を合祀する。旧村社。「寛文覚書」に「熊野権現」、「府志」に「熊野三所祠」とみえ、「雑志」以後の諸書はこれを式内社とする。式内の川島神社を当社にあてた理由は、地名と神社名の類似からであろう。この神社は井の神であるといわれ、昔は村落東方にあって神社もそこにあったが、その後、今の集落より二町ほど西に移し(そこを元宮という)、さらに現在地へ移したもので、ここは昔、長明寺という大伽藍の跡であるという(徇行記)


川島神社
かわしまじんじや

[現在地名]江南市宮田

祭神水波売神・須佐男尊・大物主神。旧郷社。境内一千二四五坪。天保村絵図に牛頭ごず天王とみえる。創建不詳。「尾張国風土記」逸文に「葉栗の郡。川嶋の社。河沼の郷の川嶋の村にあり」とみえる。「延喜式」神名帳に「川嶋カハシマノ神社」、尾張国神名帳に「従三位上 河嶋天神」とある。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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