川湯(読み)かわゆ

改訂新版 世界大百科事典 「川湯」の意味・わかりやすい解説

川湯[温泉] (かわゆ)

北海道東部,釧路支庁管内弟子屈町の北部にある温泉。JR釧網本線川湯温泉駅の北3kmの位置にあり,針葉樹林に囲まれ,アトサヌプリ硫黄山)への遊歩道が通じている。泉質は硫化水素泉,硫黄泉など多種で,泉温は30~66℃。泉源は天然,掘削を合わせて69口に及び,泉量は極めて豊富で,流れ出る湯は文字通り湯川となって西方3kmの屈斜路湖に下っている。アイヌ名はセセ・ペッ(熱い川の意)である。1886年アトサヌプリの硫黄採掘の人たちを相手に湯宿を開いたのが始まりで,かつては閑静な温泉郷であったが,近年の発展は著しく,多数のホテル,旅館,保養施設とみやげ物店などが立ち並び,にぎやかな温泉街をつくり,阿寒湖畔温泉と並ぶ阿寒国立公園の観光基地となっている。
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川湯[温泉] (かわゆ)

和歌山県南部,田辺市の旧本宮町にある温泉。含食塩重曹泉,単純硫化水素泉,73℃。熊野川の支流大塔川の河原に湧く温泉で,一帯500mほどはどこを掘っても即席の露天ぶろが楽しめる。熊野本宮大社のある本宮から約2km,JR紀勢本線新宮駅からバスの便がある。
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百科事典マイペディア 「川湯」の意味・わかりやすい解説

川湯[温泉]【かわゆ】

和歌山県東牟婁(ひがしむろ)郡本宮町(現・田辺市)にある国民保養温泉。単純泉など。73℃。江戸時代から知られ,湯宿が開かれていた。熊野川の支流大塔川に沿い川原露天風呂がある。吉野熊野国立公園に属する。
→関連項目田辺[市]本宮[町]

川湯[温泉]【かわゆ】

北海道東部,弟子屈(てしかが)町,阿寒国立公園のアトサヌプリ北麓にある。湯は酸性が強く,湯量豊富。含硫化水素酸性泉など。30〜65.5℃。摩周湖など阿寒探勝の基地で,釧網本線川湯温泉駅からバスが通じる。
→関連項目弟子屈[町]

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