デジタル大辞泉
「アトサヌプリ」の意味・読み・例文・類語
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アトサヌプリ
あとさぬぷり
弟子屈町北部、屈斜路湖東岸にある火山。「アトサノホリ」とよばれて「跡佐登」とも書き(「開拓使日誌」明治一〇年二月八日条など)、硫黄山ともいう。阿寒国立公園内にあり、標高は五一二メートル。隣接するマクワンチサップ(五七四・三メートル)やサワンチサップ(五二〇メートル)とともに、屈斜路カルデラの中央部に噴出したアトサヌプリ火山群を構成する溶岩円頂丘の一つ。同火山群については、成層火山形成後に直径約四キロのカルデラを形成した旧期の活動と、石英安山岩を主体とした溶岩円頂丘をカルデラ内およびその周辺部に噴出した新期の活動が認められる。アトサヌプリはこれらの活動の終末期に誕生した。現在も多数の硫気口から噴煙が上がっている。頂上付近には熊落しとよばれる爆裂火口がある。火山体の周辺部には噴気活動が激しく続けられた結果、硫黄鉱床が形成された。「戊午日誌」(久須利誌)には「アトサシリといへる高山有。
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報
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出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報
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アトサヌプリ
硫黄山ともいう。北海道東部,釧路支庁管内弟子屈(てしかが)町にある活火山。標高508m。山名はアイヌ語で裸山の意。漢字では跡佐登を当てる。川湯温泉の南方3kmにあり,山体の径1kmほどの溶岩円頂丘である。屈斜路カルデラの中央部に噴出したデイサイトの溶岩円頂丘群の一つで,ほかにマクワンチサップ(574m),サワンチサップ(521m),仁伏(にぶし)オヤコツ,トサモシベ,オプタテシケなどがある。これらのうち,アトサヌプリは山体の多数の硫気孔が爆発音をたてて盛んに活動しており,山腹には大きな爆裂火口が開く。その硫黄鉱床は明治以来採掘されてきたが,1963年閉山した。山体にはハイマツ,ガンコウランなどが生え,山麓の火山灰地にはエゾイソシロツツジの群落やシラカバ林がある。
執筆者:岡本 次郎
出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報
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アトサヌプリ
あとさぬぷり
北海道東部、釧路(くしろ)総合振興局管内の弟子屈町(てしかがちょう)、川湯(かわゆ)温泉付近にある火山。硫黄山(いおうざん)ともいう。アトサヌプリはアイヌ語で「裸の山」の意。標高508メートル。屈斜路カルデラ内に噴出したアトサヌプリ火山群の一つで、山腹には熊(くま)落としとよばれる爆発火口、山頂部には輝石安山岩で構成された外輪山のなかに溶岩円頂丘がみられる。阿寒摩周(あかんましゅう)国立公園の一部で、山麓(さんろく)は多数の噴気孔とイソツツジ、ハイマツなど高山植物の大群落がみられる。
[古川史郎 2018年5月21日]
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「アトサヌプリ」の意味・わかりやすい解説
アトサヌプリ
北海道東部,阿寒国立公園に属する屈斜路(くっちゃろ)カルデラの中央火口丘。跡佐登とも書き,硫黄(いおう)山ともいう。標高512m。北西のマクワンチサップと双子山を形成する。気象庁が常時観測を行う活火山とされ,東斜面には熊落しと呼ぶ爆裂口があり,数十の硫気孔からは硫黄を採取。山帯にはエゾイソツツジなどの高山植物群落があり,夏はお花畑となる。
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