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工作教育 こうさくきょういくcraft education

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

工作教育
こうさくきょういく
craft education

造形的表現力を養い,造形品の優劣判別,理解,鑑賞の能力を発達させることを目指す教育活動の一領域。近代教育においては,フィンランドに起ったスロイドのように個々の造形技術の発達よりも子供の自己活動としての人格形成的意義を重視する立場,アメリカにおけるインダストリアル・アーツのように目と手の訓練と芸術的表現力の養成を目指す立場,ソ連における総合技術教育のように生産的労働と教育との接点としての意義を重視する立場などさまざまなものがあるが,いずれの場合も全人的発達の一部面として注目されている。

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デジタル大辞泉の解説

こうさく‐きょういく〔‐ケウイク〕【工作教育】

物をつくることを通して、児童・生徒の創造・表現・理解・鑑賞などの能力や美的情操を養う教育。紙細工粘土細工木工金工製図などを含む。

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世界大百科事典 第2版の解説

こうさくきょういく【工作教育】

主として,手と手の直接の延長である道具を用いて材料を加工し,物を作らせる教育。技術教育の基礎としての役割を果たす。この教育により,はさみ・のこぎり・金づちなど道具の性能や,粘土・木など材料の性質を学び,さまざまな技能を習得する。ヒトは他の動物とちがい,明確な目的意識をもって自然に働きかける労働によって知能を発達させ,人間になることができたといわれる。子どもの発達にとっても,この活動は重要な意義をもつ。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

工作教育
こうさくきょういく

1886年(明治19)欧米の教育思潮の影響を受けて、高等小学校の科目に加えられた手工科を起源とする。当初は工業教育としての性格が強かったが、以来、勤労主義、審美主義、理学教育説など多くの指導理念が提唱されて消長を繰り返し、1941年(昭和16)に一般教育教科として位置づけられた。同年の国民学校令によると「芸能科工作ハ物品ノ製作ニ関スル普通ノ知識技能ヲ得シメ、機械ノ取扱ニ関スル常識ヲ養ヒ工夫考察ノ力ヲ培フモノトス」となっている。第二次世界大戦後改められ、47年(昭和22)図画工作科として、小学校・中学校の教科でもあった。その後、中学校では58年、図画工作科の生産的内容と、職業・家庭科の一般教育的内容とを抽出し、技術・家庭科が創設され、現在に至っている。[河原淳夫]

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