工場制手工業(読み)こうじょうせいしゅこうぎょう

  • こうじょうせいしゅこうぎょう コウヂャウシュコウゲフ
  • こうじょうせいしゅこうぎょう〔コウヂヤウセイシユコウゲフ〕

精選版 日本国語大辞典の解説

〘名〙 資本主義的生産の発展過程における、機械制大工業への過渡的な形態。独立した多数の手工業者を一つの仕事場に集め、同一資本の管理下に賃金を支払って生産に従事させる。この過程で分業に基づく協業という生産形態が導入された。マニュファクチュア。

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旺文社日本史事典 三訂版の解説

manufactureの訳語。資本制生産の最初の形態
工業技術を用い,作業場を設け,賃労働者を雇い分業による協業を行った。江戸後期に,桐生足利絹織物や和泉・尾張綿織物をはじめ,醸造業・鉱業などの生産に行われた。本格的発展は明治時代で,日本では産業革命以後も二重構造の下層に存続した。

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世界大百科事典内の工場制手工業の言及

【産業】より

…問屋制家内工業がさらに進むと,専用の仕事場をつくって,労働者を雇い入れて,協同して生産に当たらせる方法が始まった。この形態がマニュファクチュア(工場制手工業)と呼ばれるものである。マニュファクチュアは,ある商品をつくるための作業を細かく分けてそれを何人もの労働者が分業していっせいに行うもので,生産の能率は非常に高まった。…

【マニュファクチュア】より

…マニュファクチュアは機械制大工業が成立する産業革命以前の工業部門における産業資本の経営様式(生産形態)である。工場制手工業とも訳される。資本主義発達の先進国であるイギリスでは,16世紀半ばころから産業革命に入る18世紀後半まで,繊維工業や金属工業など重要な工業部門でマニュファクチュアが大いに発達したので,その時期が〈本来のマニュファクチュア時代〉と呼ばれている。…

※「工場制手工業」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社世界大百科事典 第2版について | 情報

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