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左衽 サジン

デジタル大辞泉の解説

さ‐じん【左×衽】

衣服を左前に着ること。昔、中国では夷狄(いてき)の風俗とした。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

大辞林 第三版の解説

さじん【左衽】

衣服の前を打ち合わせる際、左の襟を内側にして着ること。ひだりえり。ひだりまえ。 〔中国では右衽を中華の風とし、左衽を夷狄いてきの習俗とした〕

出典 三省堂大辞林 第三版について 情報

日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

左衽
ひだりまえ

上前の衽(おくみ)が左手のほうへくるように重ねて着ること。「さじん」とも読む。現在の女性の洋服の前合わせがこれに当たる。和服の前合わせは、男女とも着物の上前の衽が右手にくるように着る。これは右衽(右前)である。わが国の上代の着装は、埴輪(はにわ)人物像により左衽であったことを知ることができる。また正倉院の宝物に左衽の半襞(はんぴ)がみられる。隋(ずい)・唐の文化の移入とともに、衣服も中国のものがそのまま移入された。その着衣は右衽であり、719年(養老3)には前合わせが右衽に統一された。以後和服は右衽(右前)に着衣することが慣習となった。[藤本やす]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

世界大百科事典内の左衽の言及

【襟∥衿】より

…垂領の襟はV字状に交差させ打ち合わせるが,自分からみて左の衽(おくみ)を右の上に重ねる着方を右衽(うじん)(右前ともいう。右手側に衽がくる),その逆を左衽(さじん)(左前)という。古来,中国漢民族の衣服は右衽,周辺の遊牧民族の衣服は左衽であった。…

※「左衽」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社日立ソリューションズ・クリエイト世界大百科事典 第2版について | 情報

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