デジタル大辞泉
「広域連合」の意味・読み・例文・類語
こういき‐れんごう〔クワウヰキレンガフ〕【広域連合】
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広域連合
こういきれんごう
地方自治法の特別地方公共団体として、複数の自治体にまたがる広域的な行政事務を処理するために設けることができる行政機構。都道府県や市町村を存置したうえで、特定事務を関係自治体が共同して処理するために設けるもので、国や都道府県から直接権限を委譲されたり、委譲を求めることもできる。広域連合には執行機関と議会を置き、その長や議員は間接選挙か直接公選で選び、執行機関のリコールや議会の解散など住民の直接請求も認めている。1996年(平成8)4月に大分県大野郡8町村がはじめての広域連合を設立して以来その数を増やしてきたが、2005年度にピークを迎えた全国的な市町村合併、いわゆる「平成の大合併」によって解消されるところも続出した。2009年4月時点で後期高齢者医療広域連合が全都道府県に設置されているのを含めて113存在する。
[辻山幸宣]
出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例
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広域連合【こういきれんごう】
広域的なニーズに柔軟に対応し,多様化する行政サービスを効率的に遂行するため,都道府県,市町村,特別区によって設置することができる制度。1995年6月に施行された。広域にわたり処理することが適当であると認めた事務について,広域計画を作成し,構成団体と必要な連絡調整を図って総合的かつ計画的に遂行するための特別地方公共団体で,都道府県同士,市町村同士,都道府県と市町村など,様々な組織のバリエーションが可能。実際に担われている事務としては主に介護保険やゴミ処理,広域観光,産業振興などがある。2008年4月から導入された75歳以上の高齢者を対象とする後期高齢者医療制度は,高齢化率の地域格差による保険財政の悪化を避けるため,都道府県ごとにすべての市町村が加入する広域連合が運営主体となっており,2012年7月現在での広域連合設置数は115団体となっている。
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広域連合
こういきれんごう
廃棄物処理や地域振興など,都道府県や市町村の区域を超える広域行政需要の対応するため設立できる特別地方自治体。 1994年6月の地方自治法改正で,中核市とともに創設された。広域連合は都道府県間,市町村間,都道府県と市町村間など多様な組合せが可能。一般廃棄物処理 (市町村事務) と産業廃棄物処理 (都道府県事務) など,これまで管轄が分割されていた事務を複合して実施できるようになるのが利点。設立にあたっては,都道府県に加入するものには自治大臣,そうでないものには都道府県知事の許可が必要となる。広域連合の議員 (長) は,住民か構成自治体の議会 (長) による選挙で選ぶ。
出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報
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