(読み)ショウ

デジタル大辞泉 「庄」の意味・読み・例文・類語

しょう【庄】[漢字項目]

人名用漢字] [音]ショウ(シャウ)(呉) ソウ(サウ)(漢)
荘園しょうえん。「庄司しょうじ庄屋しょうや
[補説]もと「荘」の俗字
[名のり]まさ・たいら

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日本歴史地名大系 「庄」の解説


はしばみのしよう

興福寺一乗院領荘園。至徳三年(一三八六)の一乗院良昭維摩会講師段銭(一乗院文書)に「箸喰庄四丁」とある。また護国院御神殿造営銭日記(談山神社文書)永正一六年(一五一九)に「諸郷反銭納分」として「一貫五百文上、箸喰庄皆納」とあり、多武峯とうのみね寺領もあった。当庄は同寺寄郷であり、段銭は一〇〇文である点からみると、その面積は一町五段と考えられるが、これは段銭賦課の面積である。



ならのしよう

応永六年(一三九九)の興福寺造営段米田数帳(春日神社文書)添上郡に「寺方 (楢カ)庄二十一町」とある。また、「大乗院雑事記」文明九年(一四七七)五月四日条には「寺務領ハ大略当門跡寄所也、田村庄・楢庄等各自唐院半分分反銭進之」とみえる。これらによると、楢庄は興福寺寺務領であり、同寺唐院は同年の預所であったと考えられる。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

普及版 字通 「庄」の読み・字形・画数・意味


人名用漢字 6画

(異体字)
11画

[字音] ショウ(シャウ)・ソウ(サウ)
[字訓] いなか・たいらか

[字形] 形声
正字は(荘)で、壯(壮)(そう)声。庄は俗字。中国の簡体字では「子」を「庄子」とかき、わが国では「庄屋」の字に用いる。庄の本音はホウ。地の平らかな意であるが、その用例をみない。

[訓義]
1. いなか、むらざと。
2. たいらか。

[声系]
粧は庄声の字であるが、その正字は妝、粧はその俗字である。

出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報

日本大百科全書(ニッポニカ) 「庄」の意味・わかりやすい解説


しょう

岡山県南部、倉敷(くらしき)市の一地区。旧庄村。国道2号に沿う水田地帯であったが、中小工場の立地住宅団地開発が行われ、私立川崎医科大学、JR山陽本線中庄駅などもある。楯築(たてつき)遺跡などの遺跡に富む。十二ヶ郷(じゅうにがごう)用水八ヶ郷用水末流の集まる地でもある。

[由比浜省吾]


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