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床本 ゆかほん

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

床本
ゆかほん

日本音楽・演劇用語。おもに義太夫節などで,語り手の太夫が公演の際に見台 (けんだい) の上に置いて使用する詞章本。義太夫節の場合,横約 21cm,縦約 27cmぐらいの大型本で,1行9字前後で5行が標準。特殊な書体で,曲節名,句読点,墨譜その他の注記も書入れられる。

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とっさの日本語便利帳の解説

床本

太夫が床の見台に乗せて用いる浄瑠璃の本。極く大文字で書かれており、太夫が語りやすいように符などを書き入れる。太夫は本を押し頂いてから語り始める。

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世界大百科事典 第2版の解説

ゆかほん【床本】

一般に邦楽各流で舞台で演奏するときに見台(けんだい)に乗せて用いる歌詞を書いた本をいうが,狭義には義太夫節のものを指す。義太夫節のは縦30cm,横20cmぐらいの大版で,一人の受持ち分ごとに1冊になっており,独特の大きな文字で5行に書かれ朱墨で譜が書き込まれている。原則的に手書きで,古くは太夫の受持ちの役場が決まるとみずから書いたが,近年になって専門の書家に書かせるようになった。また師匠から弟子に譲る場合もある。

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大辞林 第三版の解説

ゆかほん【床本】

義太夫節の太夫が床(高座)で語るのに用いる義太夫本。特殊な書体で書かれた大字の書き本で、太夫の語る節が朱で書き入れられている。 → 義太夫本

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世界大百科事典内の床本の言及

【義太夫節】より


[テキストと記譜法]
 ひとつの浄瑠璃作品全段(全巻)を丸ごと収載した板本を丸本(院本)といい,これによって原作・原曲の様子を知ることができる。上演に際して,太夫が見台に置いて見ながら語るために書いた本を床本(ゆかほん)といい,一段だけを抜き出して記している。また,掛合で語るときに,自分の役割の個所のみ書き出した抜書き本もある。…

※「床本」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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