



・糠は康に従う。〔説文〕七上に「
は
の皮なり」とし、その条に重文として康を録し、「
、或いは省して作る」とするが、康によって
・糠がえられるのである。金文に「康右(佑)」「康靜」などの語があり、また〔毛公鼎〕に「四國を康んじ能(をさ)む」とあって、安康の意に用いる。金文に字をまた
に作り、もと
中の儀礼を示すようである。
中で行われる農耕儀礼によって、康佑がえられるとするのが、字の原義であろう。〔詩、唐風、蟋蟀〕に「已(はなは)だ大いに康(たの)しむこと無(なか)れ」とあって、康楽の意にも用いる。
と通じ、もみがら、むなしい、みのりがない。
の省文とし、
など三字を康声の字とする。
は〔説文〕七下に「屋、
たるなり」、次条に「
は
なり」とあり、また〔方言、十三〕に「
は
なり」とあって、
とは空虚のさまをいう語のようである。
はおそらく金文の
と同字であろうが、それならば康の異文とみてよい。
は畳韻の形況の語。声系よりいえば庚keang、康khangは声近く、ともに穀の精白に関する字である。また廣(広)kuangは声近く、通用することがある。
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康・凱康・歓康・吉康・恵康・健康・寿康・小康・靖康・太康・治康・寧康・富康・平康・民康・楽康出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報
[名](スル)二つ以上のものが並び立つこと。「立候補者が―する」「―政権」[類語]両立・併存・同居・共存・並立・鼎立ていりつ...