デジタル大辞泉 「引っ繰り返る」の意味・読み・例文・類語 ひっくり‐かえ・る〔‐かへる〕【引っ繰り返る】 [動ラ五(四)]《「ひっくりがえる」とも》1 上下・表裏などが反対になる。さかさまになる。裏返る。「横波を受けてボートが―・る」2 横や後ろに勢いよく倒れる。転倒する。「パンチを受けて―・る」3 今までと反対の状態・関係になる。くつがえる。逆転する。「形勢が―・る」「価値観が―・る」[類語]倒れる・覆くつがえる・転がる・転げる・転ぶ・倒こける・転倒する・横転する・転覆する・倒壊する・卒倒する・昏倒こんとうする・潰れる 出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
精選版 日本国語大辞典 「引っ繰り返る」の意味・読み・例文・類語 ひっくり‐かえ・る‥かへる【引繰返】 〘 自動詞 ラ行五(四) 〙 ( 「ひっくりがえる」とも )① 上下・順序などが反対になる。(イ) 上下・表裏が逆になる。[初出の実例]「此僅な端に踏違が出来ると、頓と天地はひっくりかえるぞ」(出典:絅斎先生敬斎箴講義(17C末‐18C初))(ロ) 順序が逆になる。② 立っているもの・正常の位置にあるものが、横あるいはあお向けに倒れる。転倒する。[初出の実例]「ひっくりかへってわらふ」(出典:滑稽本・浮世風呂(1809‐13)前)③ それまでの状態や関係が、逆または別のものになる。逆転する。[初出の実例]「九嬪が又一夜の番して十二日十三日の三夫人が一番十四日ぞ本夫人が一夕ぞ十五日ぞ又ひっくり帰て十六日の番も本夫人で」(出典:京大二十冊本毛詩抄(1535頃)一五)「わるい事が、ひっくり返(カヘ)って、いい事になると思ってる」(出典:二百十日(1906)〈夏目漱石〉五)④ それまでの気持・考え・態度などが急に変わる。[初出の実例]「其の心根が、顛倒迷乱(ヒックリカヘリ)」(出典:人情本・恩愛二葉草(1834)二) 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例