卒倒(読み)ソットウ

デジタル大辞泉 「卒倒」の意味・読み・例文・類語

そっ‐とう〔‐タウ〕【卒倒】

[名](スル)脳貧血などにより突然意識を失って倒れること。「驚きのあまり卒倒する」
[類語]倒れる寝るひっくり返るくつがえ転がる転げる転ぶける転倒横転転覆倒壊昏倒こんとう潰れる

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精選版 日本国語大辞典 「卒倒」の意味・読み・例文・類語

そっ‐とう‥タウ【卒倒】

  1. 〘 名詞 〙 急にめまいがして倒れること。脳貧血や、脳震盪(しんとう)などによって起こり、一時気をうしなう。〔医語類聚(1872)〕
    1. [初出の実例]「之を合して磠砂精と為せば其気以て人を卒倒せしむ可し」(出典:文明論之概略(1875)〈福沢諭吉〉二)
    2. [その他の文献]〔石室秘籙‐暴死〕

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「卒倒」の意味・わかりやすい解説

卒倒
そっとう
lipothymia

突然意識を失って倒れること。精神的,肉体的過労やショックによって起る卒倒は,体質的に低血圧,貧血の人に起りやすく,顔色は青く脈が弱いのが特徴脳卒中の場合は,顔面は紅潮し脈は強い。てんかんの場合は特有のけいれん発作がある。このほか狭心症などの心疾患,酸素不足や一酸化炭素中毒メニエール症候群など原因はさまざまである。

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「卒倒」の意味・わかりやすい解説

卒倒
そっとう

意識を失って不意に倒れることの総称であり、種々の場合がこれに含まれる。意識の消失短時間一過性であれば失神とよんでいる。また、意識障害を伴って卒倒する代表が、脳血管の障害によっておこる脳卒中である。

渡辺 裕]

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普及版 字通 「卒倒」の読み・字形・画数・意味

【卒倒】そつとう

失神する。

字通「卒」の項目を見る

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