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引(き)越し ヒキコシ

世界大百科事典 第2版の解説

ひっこし【引越し】

新築の家や修理の終わった家に入居したり,別の家に移り住むこと。地方によって屋移り,宿替(やどがえ)などともいう。現在でも家財の運搬のほかに,手伝いの人々のもてなしや近隣の人々へのあいさつが行われるが,古くはいろいろな儀式や習俗を伴った。中世の貴族社会では引越しを移徙(いし∥わたまし)と呼び,水と燭を捧げた童女2人と黄牛を先頭にした行列を組んで移住し,その後の宴会では粥(かゆ)や湯漬(ゆづけ)を食した。

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世界大百科事典内の引(き)越しの言及

【建築儀礼】より

…〈屋移り粥(やうつりがゆ)〉と呼ばれる粥をつくって,村人が歌をうたいながらそれを新築の家にふりかける習俗を伝える地方もある。なお,中世の貴族住宅でも,新しい住いに移り住むことを移徙(わたまし)と呼び,その際に粥をつくって祝う習俗が見られる(引越し)。 現代日本では,建築儀礼は伝統的な木造建築に限らず,鉄筋コンクリートや鉄骨構造の建築についてもひろく行われており,一般に地鎮祭と上棟式の二つが主になっている。…

【移徙】より

…中国では地神である土公は四季七十二候にわたり変化するゆえ七十二候を星神と見立ててこれをまつり,護符や鎮瓶の形で呪物化し,新居の安全を祈ったのである。移徙の祝言に際しては中世以来,赤・檜皮・萌葱・薄青・桜等の色が忌まれ,白の襖(あお),狩衣(かりぎぬ)を着すべきものとされ,近世の民間では小豆粥を煮て食し,あるいは引越しの際には近所へ江戸・大坂ではそばまたは付木(つけぎ)を1把ずつ配る風習が行われた。〈わたまし〉は新築落成祝の意味に使われることもあり,沖縄石垣島では墓の落成日の祭りを指す。…

※「引(き)越し」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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