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後形質 こうけいしつmetaplasm

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

後形質
こうけいしつ
metaplasm

細胞が代謝活動の結果生じた,それ自体としては生きていない構成部分をいう。細胞の主内容である原形質に対していう。植物細胞の細胞壁,液胞内容,また動植物を通じて貯蔵物や分泌物の顆粒,細胞内に析出した結晶などはこれであり,また細胞外につくられた支持・間充組織である骨や軟骨などの,細胞以外の部分も後形質といえる。ただし筋原繊維のように,著しく変形,変質した細胞の原形質を後形質ということもある。

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百科事典マイペディアの解説

後形質【こうけいしつ】

原形質の対語。細胞の原形質の物質代謝の結果生じた物質ないし構造の総称。動物細胞の脂肪粒,油滴,グリコーゲン粒,分泌顆粒(かりゅう),植物細胞のデンプン粒,油滴などの貯蔵物質,シュウ酸カルシウムの結晶などがその例。
→関連項目細胞

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大辞林 第三版の解説

こうけいしつ【後形質】

細胞の原形質が代謝活動中に作り出した物質。細胞壁・細胞液や、卵黄・デンプン粒りゆう・イヌリンなどの貯蔵物質や種々の結晶体など。後生質。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

後形質
こうけいしつ

細胞内で原形質の働きによりつくりだされた、生物活性に乏しい物質や、それらの物質からなる構造体の総称。原形質に対応する語。細胞液のほか、細胞質中のデンプン粒、色素粒、卵黄、脂肪、タンパク質、種々の結晶体、分泌顆粒(かりゅう)などが後形質とよばれる。液胞、細胞壁、小胞体、筋原繊維、神経繊維など変形した原形質もこの範疇(はんちゅう)に入れることがある。しかし、中心体、葉緑体、ミトコンドリアなど自己増殖性のあるものは後形質ではない。細胞生物学の最近の進歩により後形質の定義があいまいになったため、この語はあまり用いられなくなった。[嶋田 拓]

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